2021年4月11日、中國メディアの観察者網(wǎng)は、江蘇省のケンタッキーフライドチキン（KFC）店舗で、客に誤って「消毒水」を飲ませるトラブルが発生したと報(bào)じた。

記事によると、同省蘇州市のバスターミナルビルに入っているKFC店舗で友人と食事をしていた杜（ドゥー）さんが店員に水を求め、店員が持ってきた冷水を一口飲んだところ、消毒液のにおいを感じたと紹介。コップ內(nèi)のにおいが強(qiáng)烈ではなかったためもう一口飲んでみると今度は焼け付く感じがあり、「コップの液體が消毒液であることに気付いた」という。

友人にも口に含んでもらった結(jié)果、消毒液であることを確信した杜さん。店員を呼び、口に含ませて消毒液であることを確認(rèn)させた。店員は謝罪し、新たにお湯を杜さんに持ってきたが、それ以上の対応はなかったという。

店を出てバスに乗った杜さんはその後、のどと胃に強(qiáng)い不快感を覚え病院に。消毒液の誤飲による急性びらん性胃炎と胃けいれんを起こしていたことが分かった。

醫(yī)師の要求により店舗の店長が提出した消毒液は、ファストフード店などで常用されている塩素入り消毒粉末を水に溶かしたものだった。店側(cè)の話によると、ウォーターサーバーの消毒後に機(jī)器內(nèi)に殘った消毒液を排出するため通常実施する通水作業(yè)を「何らかの理由で実施していなかった」ため、殘った消毒液が出されてしまったとのことである。

店側(cè)は治療代として杜さんに1500元（約2萬5000円）余りの費(fèi)用負(fù)擔(dān)を申し出たが、杜さんは「體調(diào)が完全に回復(fù)しておらず、通常の勤務(wù)ができない」として、事故により働けなくなった分の補(bǔ)償も要求。店側(cè)がわずかな上積みしか提示しなかったうえ、「秘密保持文書」への署名を求めてきたため、杜さんは現(xiàn)地の市場監(jiān)督管理部門に告発した。調(diào)停交渉の結(jié)果、店側(cè)が杜さんに1萬5000元（約25萬円）を補(bǔ)償することで雙方が和解した。

記事によると、この件についてネットユーザーからは店側(cè)の対応を批判する聲とともに、KFC店舗では過去にも同様のトラブルが複數(shù)発生していたと指摘する聲も上がっていたという。（翻訳?編集/川尻）