2021年4月10日、中國メディアの観察者網(wǎng)によると、重慶市のピザハット店舗でクレーム客を市民が取り囲むトラブルがあった。

記事によると、同市江北區(qū)にあるピザハット店舗で9日、家族で來店していた男性のズボンを女性店員が不注意から液體をこぼして濡らしてしまった。すると男性の母親が店を出て服を買いに行き、戻ってきた際に「新しい服は1000元（約1萬6000円）もした。カルバンクラインの下著も濡れた」などと主張し、店側(cè)に賠償を要求した。

その後、店のマネージャー、エリアマネージャーがやってきて謝罪するも、母親は聞く耳を持たず、騒ぎを聞きつけた警察官がやってきて賠償について話し合いを行った際も「解決できなかったら毎日でも店に來て騒いでやる」と言い放ったという。

また、あまりの騒ぎっぷりに「店員に代わって賠償してやるよ」と申し出る客まで出てきたものの、母親は執(zhí)拗（しつよう）に店員による賠償、土下座による謝罪、謝罪文の提出を求めた上、「政府関連の仕事をしている」「われわれは上等人だ」などと騒いだ。すると、これを聞いた周囲の市民らが激怒し、一家を取り囲んで「謝罪しろ」と要求する事態(tài)になったという。

警察官は當(dāng)事者を警察署に連れて行き事態(tài)を収拾させようとしたものの、取り囲んだ市民らが「連れて行くな」「謝罪させろ」と騒いだためやむなく店に戻り、市民がいなくなった夜中になってようやく警察署に連行した。警察による仲介の下で、店側(cè)と男性側(cè)はようやく和解し、店側(cè)が800元（約1萬3000円）を支払うことで決著したとのことである。

記事によると、ネット上ではその後、「當(dāng)事者の女性店員が店から解雇された」との情報が流れたものの、ピザハットは「トラブルは女性店員とは無関係であり、この件で店員を処罰することはない」と否定した。（翻訳?編集/川尻）