八牧浩行 2021年4月13日(火) 6時(shí)50分
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「アラブの春」といわれる民主化運(yùn)動(dòng)から10年が経つが、チュニジアを除くほとんどの國(guó)で、民主化プロセスはとん挫、失敗した。酒井啓子千葉大教授が日本記者クラブで講演し、失敗の原因や展望などについて話した。
2010年12月のチュニジア革命から始まった「アラブの春」といわれる民主化運(yùn)動(dòng)から10年が経つが、チュニジアを除くほとんどの國(guó)で、民主化プロセスはとん挫、失敗した。中東?イラク政治を?qū)熼Tとする酒井啓子千葉大學(xué)教授がこのほど日本記者クラブで講演し、失敗の原因と教訓(xùn)、今後の展望などについて話した。
2010年~2011年に起きたアラブ諸國(guó)での「アラブの春」では一時(shí)的に反體制運(yùn)動(dòng)が盛り上がった。酒井教授によると、「アラブの春」の背景として(1)食糧価格上昇や若者の貧困など経済的な要因(2)長(zhǎng)期政権に対する不満(権力獨(dú)占)(3)新たな運(yùn)動(dòng)方法(SNS、衛(wèi)星放送)―などが挙げられるという。
その後「アラブの春」は大半の國(guó)で挫折?失敗した。その要因として同教授は(1)社會(huì)経済狀況の停滯?悪化(2)軍の権力強(qiáng)化(3)國(guó)際社會(huì)、特に歐米諸國(guó)の中途半端な関與ーなどを列挙した。
同教授によると、「アラブの春」後に米政権による軍事支援?武器輸出が増加したほか、周辺國(guó)による介入が加速した?!干鐣?huì)経済的な狀況の停滯?悪化」→政権運(yùn)営への不満が一部の急進(jìn)化を招いた(イスラム國(guó)=ISなどが跋扈)→軍の政治介入、治安維持のための軍備強(qiáng)化→地域安定目的で周辺國(guó)や大國(guó)が介入→內(nèi)戦か権威主義的體制の強(qiáng)化か――の悪循環(huán)に陥った。この連鎖を斷ち切るために開発獨(dú)裁型トップダウンで社會(huì)経済の安定を確立しようとの動(dòng)きが高まったという。
こうした中、中國(guó)はアラブ諸國(guó)への関與を強(qiáng)めている。酒井教授は「アラブ諸國(guó)の多くが経済成長(zhǎng)を追求する中國(guó)型権威主義的政権運(yùn)営を志向する傾向がある」と分析。米國(guó)のバイデン政権が推進(jìn)する人権外交への「対抗」として中國(guó)とのパイプを重視?!附U済的にも強(qiáng)大な中國(guó)との結(jié)びつきが高まっている」と強(qiáng)調(diào)した。サウジなど親米國(guó)はあるが、イランはじめ多くのアラブ諸國(guó)が今後も中國(guó)に依存する戦略を取るとみられるという。その上で、新型コロナ感染禍でワクチンを中國(guó)に頼っている國(guó)も多く、中國(guó)に傾斜する傾向はさらに強(qiáng)まると見通した。
一方、「中東には他のアジア諸國(guó)に比べ日本製品の品質(zhì)の良さを評(píng)価する〝日本信仰?が根強(qiáng)い」と強(qiáng)調(diào)。日本の中東への関與の必要性を示唆した。
■筆者プロフィール:八牧浩行
1971年時(shí)事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長(zhǎng)、常務(wù)取締役編集局長(zhǎng)等を歴任。この間、財(cái)界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國(guó)、アフリカ、中東、アジア諸國(guó)を取材。英國(guó)?サッチャー首相、中國(guó)?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會(huì)見。東京都日中友好協(xié)會(huì)特任顧問。時(shí)事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國(guó)危機(jī)ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國(guó)為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。
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