日中韓の教育ドラマ、それぞれの違いはどこにあるか―中國紙

Record China    2021年4月17日(土) 19時30分

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16日、環(huán)球時報は、日中韓3か國の教育ドラマについて、それぞれ異なる「痛點」を持っているとする記事を掲載した。

2021年4月16日、環(huán)球時報は、日中韓3カ國の教育ドラマについて、それぞれ異なる「痛點」を持っているとする記事を掲載した。以下はその概要。

かつて中國で制作された教育系ドラマは大學入試、中學入試一辺倒であったが、その軸はだんだん下に降りてきて、今では「スタートラインの時點で子どもを負けさせてはならない」というのが劇中のテーマになっている。

このところ人気を集めている國産教育系ドラマの「小捨得」は両親と子どもが直面する入試を巡る困難がテーマになっている。再婚家庭、階層差、教育のストレス、生まれ育った家庭環(huán)境などの要素が綿密に織り込まれており、「超リアルな內容だ」という聲が後を絶たない。

また、3月に放送開始した家族ドラマ「あなたと一緒に成長する」は小學校受験にスポットを當て、「2番ではだめ」という思想を子どもに押し付けた親がうつ病を患う、「のびのび教育」を目指すなかで周囲の親からプレッシャーを受けてわが子にエリート教育をさせるも、子どもが體調を崩してしまうといったストーリーを描いている。そこには教育問題に対する反省というメッセージが込められているのだが、実際に子を持つ保護者の視聴者は「自分も後れを取ってはいけない」と焦ってしまうのである。

ヒットする國産ドラマは過去の作品の経験を踏まえるとともに、社會や子を持つ親の焦りを取り込んで作られているため、知らず知らずのうちに焦りを助長する結果になるのだ。

お隣の日本では、熱血教師が學校で起こる不良やいじめといった問題を解決していくストーリーがお決まりだったが、2005年の「女王の教室」が日本の教育ドラマの新時代を切り開いた。同作品は、冷酷で厳しい女性教師と24人の児童との「戦い」に焦點を當てたもので、センセーションを起こした。ここから、日本の教育ドラマは「熱血もの」から様々なテーマを取り扱う多元化への道を進むことになった。

一方、近年の韓國教育ドラマは社會階層の差によって生じる教育の不公平にスポットを當てており、その內容に大衆(zhòng)が強い共感を覚えるケースが目立つ。

國産ドラマ同様、日韓両國の教育ドラマも絶えず変化し続けている。日韓両國は題材や登場人物像といった點での新機軸を探し求めている。教育が社會全體の関心事となる中、既存テーマの殻を破ることが、中國國産教育ドラマが引き続き目指す道なのである。(翻訳?編集/川尻

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