中國國家統(tǒng)計局は16日、同國の2021年第1四半期（1－3月期）のGDPは前年同期比18．3％増だったと発表した。前年同期には新型コロナウイルス感染癥の影響を受けて経済が低落していたためことが、大きな成長率の最大の原因とされているが、同時に、中國経済の回復(fù)を反映したとも見られている。ドイツメディアのドイチェ?ベレは同見方を踏襲しつつも、中國経済の今後には各種の困難が待っていると主張する記事を発表した。

ドイツメディアの「ビルツシャフツボッヘ（経済週刊）」は16日、中國の1－3月期GDPの成長率は極めて高い數(shù)字だったが、前期比では0．6％増と、2020年第2四半期（4－6月期）以來、最も低い「人をがっかりさせる數(shù)字」だったと指摘したという。

記事はさらに、中國での新型コロナウイルス用ワクチンの接種率が13％であり、米國の37％、英國の48％など西側(cè)先進國と比べて低い水準(zhǔn)であると紹介。その結(jié)果、中國ではサービス業(yè)や観光業(yè)の回復(fù)が遅れる可能性が高いとの見方を示した。

ドイチェ?ベレはさらに、「中國の奇跡の成長はどの程度持続可能なのか」と題された文章も発表されたと紹介。同文章は、「長期的に見れば経済のゾンビ化が問題になるかもしれない」と主張した上で「社會の動揺が中國共産黨政権にとっての脅威になることを懸念して、中國政府は、大規(guī)模な倒産や失業(yè)率の上昇といった（社會にとっての）動揺の危機を防止するために、あらゆる努力を続けるだろう」と論じた。

ただし、同文章は「中國政府は技術(shù)面で可能な限り迅速に西側(cè)を凌駕することを望んでいるが、國家の経済に対する干渉がますます多くなり、あらゆる面で管理されるなどのさまざまな問題のために、科學(xué)技術(shù)を発展する企業(yè)の想像力に悪影響を與え、技術(shù)革新の新たな自由な空間が制約を受けている」と主張。そのため、「中國が世界トップの科學(xué)技術(shù)大國になれるかどうかは不明」との見方を示した。

また、米國は中國が西側(cè)の専門知識を獲得しにくくなるように動き、地政學(xué)上の米中の衝突が激しくなり、資源関連への影響が大きくなれば、中國の経済成長の活力は衰えるという。

ドイチェ?ベレは、中國の習(xí)近平國家主席が、気候変動問題をテーマに米國のバイデン大統(tǒng)領(lǐng)とオンラインで話し合う直前に、習(xí)主席とドイツのメルケル大統(tǒng)領(lǐng)、フランスのマクロン大統(tǒng)領(lǐng)が同じテーマで會談したことにも、中國側(cè)の政治上の思惑があるとの見方が出ていると紹介した。

記事は、中國は気候変動の問題に、「言うことは真剣」だが、現(xiàn)実を見れば「中國は世界最大の溫室効果ガスの排出國であり、石炭燃焼の大國であり、石炭使用は上昇する傾向がある」と主張した。

中國はすでに、2060年までに二酸化炭素排出量を?qū)g質(zhì)ゼロにすると宣言している。仮に実現(xiàn)するならば、中國経済は極めて大きな構(gòu)造改革をせねばならないことになる。ドイチェ?ベレは、環(huán)境問題で中國が獨仏に接近したことについて「マクロンもメルケルも、習(xí)近平に引っ張られるべきでなない。習(xí)近平の計畫は明らかだ。米國の対抗するために、盟友を探し求めているのだ」といった、見方が出ていると紹介した。（翻訳?編集/如月隼人）