中國重慶市で22日、登校中の小學(xué)2年生が犬3匹にかまれて死亡する事件があった。封面新聞などが伝えた。

事件があったのは同市奉節(jié)県。午前6時過ぎに児童が登校していたところ、農(nóng)家で飼われていた3匹の猛犬に首などをかまれた。その後、病院に搬送されたが、失血性ショックなどで死亡した。中國では子どもの通學(xué)に大人が付き添うことが一般的。死亡した児童にも祖父が付き添っていたが、事件発生當(dāng)時は児童をその場に殘して忘れ物を取りに自宅に戻っていたという。

報道によると、児童を襲った犬は近所でも「まるで狼」と恐れられるほど兇暴で、事件の數(shù)日前にも隣家の犬をかみ殺していた。飼い主は過失致死容疑で警察の取り調(diào)べを受け、3匹の犬も処分された。

26日午前、現(xiàn)地當(dāng)局の仲介の元で行われた協(xié)議の結(jié)果、飼い主とその親族側(cè)が被害者側(cè)に55萬元（約920萬円）を支払うことで「和解」したという。當(dāng)初92萬元（約1550萬円）を要求していた児童の父親は「みんな同じ地域に住んでいて、今後も生活をしていかないといけない。人はやはり情けを重んじなければならないので、この結(jié)果に同意することにした」と話している。

しかし、中國のネットユーザーからは「この子がかわいそう。始まったばかりの人生がこんな殘忍な終わり方をするなんて」「心が痛む。飼い主は本當(dāng)にひどい」といった聲のほか、「和解だって？」「こんな事件で『情け』ってなんだよ」「お宅の子どもさんの価値はたった55萬元か？」「本當(dāng)に実の子なんだろうか」「この子はどんなに痛くて怖かっただろうか。それにもかかわらず近所のよしみで許す？飼い主は刑務(wù)所に入った上で550萬元（約9200萬円）を支払うのが妥當(dāng)」など、不満の聲が殺到している。

一方で、中には「人間関係って、複雑だよな」「『和解』という言葉は不適切。（賠償について）『合意』したとすべき」「言いたいことはあるけど…そうするよりほかなかったんじゃないか」との見方をするユーザーもいた。（翻訳?編集/北田）