2021年4月29日、中國青年報(bào)は、中國において電気自動(dòng)車大手のテスラに対する風(fēng)當(dāng)たりが強(qiáng)くなっている理由について論じた記事を掲載した。以下はその概要。

上海モーターショーが開幕した19日、ある女性がテスラの展示車の上に乗り、自身の所有するテスラ社のブレーキが利かなくなり、死ぬところだったと抗議した。そして、テスラの陶林（グレース?タオ）グローバル副総裁が同日発した「われわれは妥協(xié)しない。これは新製品が必ず通る道だ」「抗議した女性は素人ではないと感じた。バックに何かがあるはずだ」というコメントが、中國の消費(fèi)者に驚きと反感を抱かせた。

ある業(yè)界関係者は「このようなコメントは稚拙であり、中國市場のルールに合うものではない。ただ、テスラの風(fēng)格にはマッチするものだ」と評(píng)している。

中國のネット掲示板やSNS上では「テスラのブレーキ問題」をめぐる熱い議論が続いており、データ上の安全性や技術(shù)問題を除けば、テスラの一貫した態(tài)度に対する批判が最も多くなっている。昨年から現(xiàn)在までに、中國で報(bào)じられたテスラ車の安全トラブルは10件以上あるが、ある時(shí)は「路面が滑りやすかった」と言い、またある時(shí)は國の電力網(wǎng)のせいにするなど、テスラの態(tài)度はしばしば市民から非難を浴びてきた。

中國の質(zhì)問掲示板サイト「知乎」で自動(dòng)車分野の著名回答者として知られる「張抗抗」氏は、「自動(dòng)車企業(yè)は自動(dòng)車の安全をもっと重視すべきだ。消費(fèi)者は新しい技術(shù)を?qū)g証するためのマウスではない。ユーザーの安全を尊重しなければならない」と語る。

中國消費(fèi)者権益保護(hù)法研究會(huì)の陳音江（チェン?インジアン）副事務(wù)局長は、自動(dòng)車の技術(shù)が急速に発展している中で、特に第三者検査機(jī)関による検査、鑑定能力を強(qiáng)化して安全性を確保すべきだとの考えを示した。

「データが乗り心地を決め、ソフトウェアが自動(dòng)車の価値を決める」という風(fēng)潮が電気自動(dòng)車や自動(dòng)運(yùn)転車の業(yè)界において主流になりつつあるが、「安全」こそ自動(dòng)車工業(yè)を発展させる上で引き続き最も優(yōu)先されるべき事柄だ。自動(dòng)車メーカーは安全問題が発生した際に責(zé)任転嫁をすることなく、まさに行動(dòng)をもって中國の消費(fèi)者に対するリスペクトを示さなければならない。（翻訳?編集/川尻）