米國の電気自動車（EV）メーカーのテスラが中國で一転して謝罪に追い込まれた騒動をめぐり、ロイター通信はテスラへの反感が中國國內(nèi)で蓄積されていたとして、「起きるべくして起きた」と報じた。韓國紙は韓國內(nèi)でのテスラの対応が中國とは異なると伝え、不満をあらわにした。

騒動は上海國際モーターショーが始まった4月19日、ブレーキが効かないという苦情に対するテスラ側(cè)の対応に怒った1人の顧客女性がテスラの展示車両の屋根に上り、不満を叫んだことが発端だった。この動畫はソーシャルメディアで拡散された。

テスラの対外関係擔(dān)當(dāng)者はメディアのインタビューで「事実は分からないが、多分彼女はかなりのプロで、（誰かが）背後にいるはずだと思う。われわれは妥協(xié)するつもりはない。これは新車開発のプロセスにすぎない」と発言。直後にテスラは火消しに走り、次第に「前非を悔いる」姿勢へ転換し、當(dāng)初の「妥協(xié)せず」から20日には「謝罪と自主的な調(diào)査」の表明に変わり、そして21日夜には「規(guī)制當(dāng)局と協(xié)力して調(diào)査している」と説明した。

これに対し、國営新華社通信はテスラの謝罪は「不誠実」だと述べた上で、「問題のある上級幹部」の更迭を要求。共産黨機(jī)関紙?人民日報系の環(huán)球時報も擔(dān)當(dāng)者の発言を取り上げてテスラの「大失態(tài)」と呼び、中國に進(jìn)出している外國企業(yè)にとって一つの教訓(xùn)になると解説した。

國営メディアも取り上げた騒動について、ロイター通信は「テスラが販売臺數(shù)の急増に見合うサービス態(tài)勢を整えることに四苦八苦していた中、中國でテスラへの反感がこれまでにじわじわと蓄積されていた以上、起こるべくして起きた事態(tài)」と指摘。調(diào)査會社シノ?オート?インサイツのアナリストは「中國ではテスラ車の品質(zhì)とサービスに関する不平不満がソーシャルメディア上にずっと書き込まれている。ところがそのほとんどを同社の地元チームは20日まで無視してきたようだ」と語った。

一方、朝鮮日報は「今回の謝罪でさらに驚いたのは、テスラが韓國の消費(fèi)者には180度違う姿勢を見せているから」と報道。昨年12月、ソウル市竜山區(qū)で発生した「モデルX」火災(zāi)死亡事故、昨年6月に京畿道始興市內(nèi)で発生した交通事故など、テスラ車の技術(shù)的な問題である可能性があるとみられる事故があったが、「テスラ?コリアは謝罪も釈明もなく、『機(jī)械的な欠陥はなかった』という見解だけを繰り返している」と続けた。

同紙は「テスラにとって、米國（売上比率48％）と中國（21％）は二大市場。韓國におけるテスラの販売臺數(shù)は中國の10分の1程度だが、安全性の問題こそ、市場が大きくても小さくても公平に扱うべき」と訴えた。（編集/日向）