韓國畫の大家パク?デソン氏の作品を、子ども2人が破損させた事件が明らかになり、物議を醸している。5月6日、韓國?ソウル新聞が報(bào)じた。

記事によると3月17日、韓國の慶州ソルゴ美術(shù)館で開催されているパク氏の特別企畫展に子ども2人が訪れ、展示中の作品に馬乗りになり、膝で表面をこするなどした。それにより作品の一部がにじみ、指紋や足跡が殘るなどの被害が発生。しかし遅れて部屋に入ってきた父親は、子どもたちの行為を止めるどころか寫真を撮っていたという。

被害に遭った作品は、統(tǒng)一新羅時(shí)代最高の書家とされる金生（キムセン）の書を模寫したもので、橫が39センチ、縦が19．8メートルに達(dá)する大作。額に入れて展示することができなかったため、広げた狀態(tài)で置かれていたという。作品の推定価格は1億ウォン（約972萬円）以上とされる。

當(dāng)時(shí)安全柵は設(shè)置されていなかったものの、作品の橫には「觸らないでください」という注意書きがあり、「子どもの鑑賞マナーに注意してください」という案內(nèi)文も館內(nèi)の數(shù)カ所に設(shè)置されていた。

作品の破損に気付いた美術(shù)館は、防犯カメラの映像を確認(rèn)して加害者を特定し、親子に抗議した。子どもの父親は「作品に觸れてはいけないことを知らなかった。申し訳ない」と話しており、美術(shù)館を通して作者のパク氏にも謝罪の意を伝えているという。

これに対しパク氏は、「私の孫も似たようなものだ。子どもたちは何も知らないのだから大人が注意すべき。それ以外に話すことはない」とし、特に問題視せず、善処を望んでいるとのこと。作品も修復(fù)せずそのまま展示を続ける意向だという。

この記事を見た韓國のネットユーザーからは、「ただの間抜けな親子。そんな人たちがなぜ美術(shù)館に行ったんだ？」「父親は何を考えてる？子どもに罪はなく、親が問題」「作品に觸れていい美術(shù)館なんてない。子どもがあれだけのことをしておいて、父親は寫真を撮ってるなんて本當(dāng)に恥ずかしい」「あんな非常識な親のもとで、子どもが將來どんなふうに育つかは目に見えてる。家庭教育の重要性を改めて実感した」など、批判の聲が相次いでいる。

一方で、「パク畫伯の寛大さには拍手を贈りたい」「子どもの気持ちに沿って許し、作品も修復(fù)せずそのまま時(shí)の流れとして殘そうとする畫伯はさすがに度量が広い。學(xué)ばせてもらいました」「畫伯の言葉が胸にしみる」など、パク氏を稱賛するコメントも多く見られた。（翻訳?編集/丸山）