2021年5月8日、中國メディアの観察者網(wǎng)は、歐米メディアが中國の溫室効果ガス問題に「難癖をつけた」とした上で、環(huán)境保護活動家のグレタ?トゥーンベリさんを批判する記事を掲載した。

記事は、英BBCや米CNN、CNBCなど多くの歐米メディアが6日から7日にかけて、2019年の1年間に中國が排出した溫室効果ガスの量が全先進國の合計を上回ると報じるとともに、これまでに中國の首脳が出してきた気候変動に関するコメント、公約を取り上げた上で中國が気候変動関連の目標を達成することは困難だと伝えたことを紹介した。

そして、「日本による原発処理水海洋放出では、他人の発言の引用しかしなかったグレタさんが、ツイッター上で中國を発展途上國扱いすることに疑念を示すとともに『中國が路線を徹底的に改めなければ、われわれは気候の危機を解決できない』などと発言した」と伝えている。

記事は、4月13日に日本政府が福島第一原発の汚染処理水海洋放出を決定した際、グレタさんがアルジャジーラなどのメディア報道を引用して「日本は100萬トンの汚染処理水を海に放出すると稱している」とツイートするのみで、個人の見解や主張、日本政府に対する批判や抗議を示さなかったことを紹介し、今回の「中國批判」とは態(tài)度が大きく異なっていたとの見解を示した。

その上で、「日本の処理水海洋放出決定から1カ月足らずで西側(cè)メディアは突然中國の環(huán)境政策に難癖をつけ、グレタさんが進んで同調(diào)した。これは、彼女が『ポリティカル?コレクトネス』を振りかざし、発展途上國の権利と利益を剝奪しようしていることの表れであることは明らかだ」とグレタさんを批判した。（翻訳?編集/川尻）