2021年5月12日、ジュリア?ロングボトム駐日英國大使が日本記者クラブで記者會見した。ロングボトム大使は「世界で経済成長の中心であり続けるインド太平洋地域は重要である」と指摘。中國との関係について「積極的な貿(mào)易投資環(huán)境を維持?発展させ、気候変動問題で連攜するなど堅牢な関係を築いていく」方針を明らかにした。

同大使は1986年に英國外務(wù)省に入省。1990年～93年に二等書記官として、2012年～16年に公使として駐日英國大使館で勤務(wù)した。直近では、英國外務(wù)省コロナウイルス対策本部長を務(wù)め、3月末に著任した。

英國は3月に歐州連合（EU）離脫後の外交?安全政策の新たな方針となる「統(tǒng)合レビュー」を発表。インド太平洋地域を重視する姿勢を鮮明にした。

ロングボトム大使は「世界で経済成長の中心であり続けるインド太平洋地域は重要である。パートナー國が複數(shù)存在する。海洋安全保障ルールや開かれた國際社會制度を堅持するためにこれらの國々との関係を強化したい」と指摘した。

その上で、「英國は経済の開放性を重視している」と強調(diào)。世界貿(mào)易機関（WTO）など多國間の貿(mào)易體制への影響力を及ぼすほか、環(huán)太平洋経済連攜協(xié)定（TTP）にも加盟を申請していると明かした。多くの國と2國間貿(mào)易協(xié)定を締結(jié)していると明言。世界の発展途上國に世界経済への參加を促すよう働きかけているという。

中國との関係について「引き続き前向きな貿(mào)易投資環(huán)境の維持?発展を追求し、より堅牢な枠組みを構(gòu)築していく。同時に我が國の安全や価値観が確実に守れるようにし、國境を越えた気候変動問題でも連攜する」と語り、今後とも協(xié)力していく方針を明らかにした。

さらに「日本とは安全保障を含め多くの點を共有する重要なパートナーとして力を合わせ緊密に協(xié)力していきたい」と言明した。具體的には（1）日英間の貿(mào)易?投資を拡大する、（2）日英間の安全保障関係を強化する、（3）科學(xué)技術(shù)面での日英協(xié)力を強化する、（4）気候変動問題での日英連攜を推進する、（5）開かれた経済関係を確立する、（6）価値観を共有する日英両國間の教育文化交流を促進する――など6項目を列挙した。（八牧浩行）