中國紙?環(huán)球時(shí)報(bào)は13日、葛飾北斎の浮世絵をめぐって日中の間で起きた騒動(dòng)を「漫畫戦」と表現(xiàn)し、その影響を甘く見るべきではないとする論評文を掲載した。著者は中國のグローバル化シンクタンク（CCG）研究員の陶短房（タオ?ドゥアンファン）氏。

日本政府が福島第一原発の汚染処理水の海洋放出を正式?jīng)Q定したことを受け、中國のイラストレーターが先日、葛飾北斎の「富嶽三十六景」の中の一つである「神奈川沖浪裏」を基に描いた風(fēng)刺畫「神奈●沖波裏」（●は気の「メ」を「川」に。中國語でトリチウムを意味する）を発表、中國外交部報(bào)道官が引用して紹介すると、日本側(cè)も抗議し削除を求めた。また、その後、日本の漫畫家?佐藤正明さんも同じ「神奈川沖浪裏」を基に巨大な中國船に日本や東南アジアの國旗を掲げた小型船が慌てる様子を描いた「戦浪外交（戦狼外交）」を発表した。

陶氏は「このような國と國のメディアを通じた特殊な漫畫戦は、過去の長い歴史の中にも存在していた」と指摘。英國人や英國の國家像を擬人化した「ジョン?ブル」を例に挙げ、「1717年に創(chuàng)作された當(dāng)初は、國內(nèi)の政黨や政治家を皮肉るためにのみ使用されていたが、1789年のフランス革命の勃発と、その後のナポレオン政権時(shí)代の英仏の対立によって、ジョン?ブルと英紙タイムズはパートナーを結(jié)成。トラファルガーの海戦をテーマにしたイラストでは、フランスの戦艦を晝食として表現(xiàn)し、ジョン?ブルが『食べ飽きた』とこぼすことでフランス海軍を蔑視する內(nèi)容だ」と説明した。

そして、ジョン?ブルの際立った特徴として「自國側(cè)を正面から際立たせる一方、引き立て役であるフランスのイメージはこれでもかとおとしめられ、弱體化されていること」と指摘?！袱长Δ筏孔試鴤?cè)を際立たせ、プラスのイメージを形成するというスタイルはその後も広く使用されており、米國の『アンクル?サム』やフランスの『ガリアの雄鶏』はいずれも漫畫戦の典型だ」としたほか、第2次世界大戦中に米國がファシストに対抗して大量にまいたビラのイラストや、民族衣裝を著た各國の子どもを描いた日本の大東亜共栄圏のイラストも有名だとした。

陶氏は、「文字に比べて漫畫の方が生き生きとしており、問題を具體的に鋭く表現(xiàn)することができる。現(xiàn)在、世界情勢は大きく変化しており、米中対立がエスカレートしているという狀況下で、異なる方式の論戦の中で自らの主張を強(qiáng)化するという需要に順応した『烏合麒麟』（中國のCGイラストレーター、漫畫家。時(shí)事問題などを多く扱う）のような新世代の漫畫家が人気を博している。これもまた、ソフトパワーの一部と見るべきである」と主張した。（翻訳?編集/北田）