中國(guó)が11日に発表した2020年の総人口は、1950年代以降で最低の伸びとなった。少子高齢化の進(jìn)展も一段と鮮明となった。ロイター通信は女性1人當(dāng)たりの合計(jì)特殊出生率が1．3人となったことに注目?！溉毡兢浈ぅ骏辚ⅳ胜筛啐h化社會(huì)に並ぶ水準(zhǔn)となった」と伝えた。

中國(guó)國(guó)家統(tǒng)計(jì)局によると、総人口は14億1178萬(wàn)人で、前回調(diào)査（10年）時(shí)の13億3072萬(wàn)人から5．38％増加した。10年前の伸び率は5．84％増だった。10年以前の6回の公式な人口統(tǒng)計(jì)（初回は1953年）では、人口は一貫して2桁の伸びを示していた。

政府は少子化対策として16年に「一人っ子」政策を廃止したものの、その効果は薄れつつある。統(tǒng)計(jì)局の寧吉哲局長(zhǎng)は記者會(huì)見(jiàn)で、出生數(shù)は16年に1800萬(wàn)人を超えたが、「18年以降は落ち込んでいる」と指摘。20年は新型コロナウイルスの流行もあって1200萬(wàn)人まで減少し、1人の女性が生涯に産む子どもの推計(jì)人數(shù)を示す「合計(jì)特殊出生率」も1．3まで低下したことを明らかにした。中國(guó)は16年、人口を20年までに約14億2000萬(wàn)人にする目標(biāo)を掲げたが、當(dāng)時(shí)の出生率の目標(biāo)は1．8前後だった。

政府系調(diào)査研究機(jī)関の中國(guó)社會(huì)科學(xué)院は19年の段階で、中國(guó)の人口が29年にピークを迎え、30年から減少し始めるとの予測(cè)していた。合計(jì)特殊出生率が1．6臺(tái)から上昇し続けるという仮定に基づくもので、効果的な少子化対策が打ち出されなければ、人口が減少に転じる時(shí)期が早まる可能性がある。今回の発表を受け、共産黨機(jī)関紙?人民日?qǐng)?bào)系の環(huán)球時(shí)報(bào)は専門(mén)家の話(huà)として「22年にも減少に転じる可能性がある」と伝えた

少子化が加速した背景には住宅価格や教育費(fèi)の高騰など経済的な負(fù)擔(dān)増に加え、ライフスタイルや価値観の変化も絡(luò)んでいる。ロイター通信は「特に1990年以降に生まれた都市部の夫婦の間で、子どもをもうけるよりも、自由やキャリアを重視する傾向が強(qiáng)い」と報(bào)じた。

さらに「人口が多い大都市で生活費(fèi)が上昇していることも、出生數(shù)を抑制する要因となっている」と言及?！刚单伐螗骏螗?5年の報(bào)告書(shū)によると、普通の世帯で子ども1人を育てるには49萬(wàn)元（約785萬(wàn)円）かかったが、地元メディアによると、20年は199萬(wàn)元（約3200萬(wàn)円）と4倍にも上昇している」と説明した。

ロイター通信によると、北京大學(xué)の経済學(xué)教授で中國(guó)オンライン旅行大手「攜程旅行網(wǎng)（シートリップ）」創(chuàng)業(yè)者でもある梁建章氏は11日、中國(guó)版ツイッター「微博（ウェイボ）」に投稿し、政府は出生率を引き上げるため、新生児1人につき100萬(wàn)元（約1600萬(wàn)円）を親に支給すべきと提唱した。梁氏の主張は微博上で拡散され、100萬(wàn)元で教育費(fèi)まで払えるか、稅金の用途として妥當(dāng)かどうかなどの議論が巻き起こった。（編集/日向）