2021年5月23日、中國メディアの中國青年網(wǎng)は、甘粛省で行われたクロスカントリー大會(huì)で21人が死亡した事故について「絶命マラソンは天災(zāi)か、それとも人災(zāi)か」とする記事を掲載した。

記事は、22日に午前9時(shí)にスタートした黃河石林山地100キロクロスカントリー大會(huì)の途中で、山中の気候が急変して強(qiáng)い風(fēng)とにわか雨やひょうに見舞われ、気溫が大きく降下したと紹介。參加者の多くと連絡(luò)が取れなくなり、700人態(tài)勢(shì)での捜索活動(dòng)が行われた結(jié)果、23日午前8時(shí)現(xiàn)在で山中に取り殘された151人を収容、8人が軽癥を負(fù)って病院で手當(dāng)てを受けているほかに、21人の死亡が確認(rèn)され、その中にはウルトラマラソン界のトップクラスの人物も含まれていたと伝えた。

そして、現(xiàn)地の気象臺(tái)が発表した天気予報(bào)では「くもり、最高気溫19度、最低気溫9度。晝夜の寒暖差が大きいので、適宜衣服の調(diào)整を」と伝えられていたこと、大會(huì)參加者の出場(chǎng)資格が「18歳以上60歳未満で、直近1年以內(nèi)における50キロ以上のクロスカントリー完走証を有すること」となっており、參加者には一定のクロスカントリーの経験があったことを紹介している。

その上で、中國の「極限マラソン界の第一人者」と呼ばれる陳盆浜（チェン?パンビン）氏が「主催者は気象狀況や競(jìng)技狀況を鑑み適宜調(diào)整を行う必要があったし、參加者も高海抜地域でのレースに際しては自身の適応?duì)顩rについて十分に把握しておかなければならなかった」と語ったほか、あるベテラン選手も「出発時(shí)點(diǎn)で天気の悪化が予測(cè)されるのであれば延期やコース変更をすべきだった。給水、給食で溫かい飲食物を提供すべきだった」と主催者側(cè)に落ち度があったとの認(rèn)識(shí)を示しつつも「全て組織委員會(huì)のせいにするのは違うと思う」とし、選手自身の自覚不足も悲劇発生の要因だと指摘したことを伝えた。

記事は「マラソンのゴールは、安全に帰宅すること。主催者にしろ、選手にしろ、そして社會(huì)世論も、コースの難度や完走、成績にばかり固執(zhí)し、スポーツや自然、命に対する畏敬の念を失って閉まっていることは間違いない。それぞれの參加者が、マラソンに対する考え方、姿勢(shì)を積極的に改める時(shí)期がやってきた」と評(píng)している。（翻訳?編集/川尻）