「底値で買おうと思っていたら、まさか差し押さえに遭うとは！」。いくつかの「仮想通貨投機(jī)」でつながるチャットグループの中で、劉均さん（仮名）はここ數(shù)日間、一般投資家が暴落に巻き込まれたところをその目で見てきた。個(gè)人メディアを運(yùn)営する劉さんは、長らく仮想通貨市場(chǎng)に注目し、仕事の合間に一部の資金を投入して「仮想通貨投資」を行ってきたが、今の市場(chǎng)にはかつての引き寄せられるようなムードはなく、うそと価値のない仮想通貨ばかりだという。中國青年報(bào)が伝えた。

23日夜、仮想通貨はまたもや一斉に暴落し、そのうちビットコインの下げ幅は一時(shí)16％を超え、ライトコインとイーサリアムも大きく値下がりした。1カ月前、ビットコインは1枚あたり6萬ドル余りだったが、あっという間に3萬ドル近くまで値下がりした。前回の暴落からまだ數(shù)日しかたっていない。

數(shù)日前の19日、仮想通貨市場(chǎng)はほぼ全面的に暴落し、ビットコインは1日で最大30％以上値下がりし、一時(shí)は3萬ドルを割り込んだ。今年に入ってから急速に値上がりしていたドージコインも1日で55％近く値下がりし、バイナンス、フォビ、OKExの3大取引所が発行するコインも40％以上下落した。こうして大量の投資家が「破綻」し、損失額は460億ドルを超えた。

監(jiān)督管理政策がかつてないほど厳格になったことが仮想通貨の全面的な下落を招いた重要な原因だ。中國インターネット金融協(xié)會(huì)、中國銀行業(yè)協(xié)會(huì)、中國決済清算協(xié)會(huì)は18日、仮想通貨取引の投機(jī)リスクを予防するための公告を共同で発表した。21日には、國務(wù)院金融安定発展委員會(huì)がビットコインのマイニングと取り引きを取り締まることを明確に打ち出した。

「彼の一言でコイン価格の動(dòng)きが左右される」

仮想通貨の世界では、ビットコインとイーサリウムの価値が広く認(rèn)められ、市場(chǎng)価値でも流通性でも上位に並び、その後を各種の小規(guī)模コインが追いかけていた。そこへ今年初め、ドージコインが突如飛躍し、かつてプログラマーの笑い話だったこの小規(guī)模コインは、それ以來ずっと大幅な価格変動(dòng)もなく安定した様子を見せていた。

しかし転機(jī)が訪れた。2月初め、テスラモーターズの創(chuàng)業(yè)者のイーロン?マスク氏がSNSで「ドージコインを支える」とたびたび発信すると、価格は60％も暴騰した。ドージコインは年初以來、たびたび最高値を更新し、數(shù)カ月間の上昇幅は200倍以上になり、時(shí)価総額も一時(shí)は約920億ドルに達(dá)した。

ドージコインの急上昇に刺激されて、仮想通貨界の人々は多くの「イノベーション」を生み出し、柴犬コイン、ピギーコイン、ピカチュウコイン、タートルコインなどが登場(chǎng)し、仮想通貨界はさながら「仮想動(dòng)物園」になろうとしていた。しかし業(yè)界関係者は、「こうした仮想通貨は1つの例外もなく実際には価値のないものであり、往々にして背後に『胴元』がいて市場(chǎng)を操っている」との見方を示す。

OKExの研究院のウィリアム研究員は、「このたびの『5?19仮想通貨市場(chǎng)の暴落』は、仮想通貨市場(chǎng)がバブルで満ちていたからでもあり、マスク氏などのマイナス発言がビットコインに対する市場(chǎng)の信頼感を動(dòng)揺させたからでもある」と分析する。

今年2月初め、ビットコイン価格はずっと1枚3萬ドル前後をうろうろしていたが、マスク氏が「テスラはビットコインを買い入れる」と発表し、取り引きの詳細(xì)をしばしば明らかにするようになると、市場(chǎng)のムードがけん引され、価格が6萬ドル前後まで跳ね上がった。しかしマスク氏は5月19日の前にはビットコインへのマイナス発言を繰り返した。それにはテスラがビットコインによる決済の受け入れを停止することが含まれ、市場(chǎng)の信頼感に動(dòng)揺を與えた。ウィリアム氏は、「過去數(shù)週間、市場(chǎng)の大部分の動(dòng)物コインを追いかける動(dòng)きは、実は市場(chǎng)の非理性的な行動(dòng)の現(xiàn)れであり、市場(chǎng)に巨大なバブルが存在することを反映している」との見方を示した。

■資金が「出入りするルート」が塞がれた、中國で「マイニング」が過去のものに？

仮想通貨市場(chǎng)の投機(jī)行動(dòng)がエスカレートしたことを受け、監(jiān)督管理當(dāng)局も先週動(dòng)き出した。中國インターネット金融協(xié)會(huì)、中國銀行業(yè)協(xié)會(huì)、中國決済清算協(xié)會(huì)は18日、公告を発表し、會(huì)員機(jī)関に対して、仮想通貨取引での交換業(yè)務(wù)やその他の関連金融業(yè)務(wù)を提供しないこと、仮想通貨に関わる違法な金融活動(dòng)を斷固として取り締まること、仮想通貨取引に口座、決済?清算、PR?展示などのサービスを提供しないことを求めた。

業(yè)界関係者は、「こうした監(jiān)督管理措置は仮想通貨を人民元に交換するルートを塞いだということであり、多くの初心者投資家を保護(hù)できる」とした。ウィリアム氏も、「これは仮想通貨と法定通貨との間の『出入りルート』を塞ぐことに相當(dāng)し、人々が投資する仮想通貨を現(xiàn)金に交換出來なくするもので、新規(guī)投資家にとっては致命的な打撃だと言える」との見方を示した。

北京大成弁護(hù)士事務(wù)所のパートナーである中國銀行法學(xué)研究會(huì)の肖颯（シャオ?サー）理事は、「監(jiān)督管理當(dāng)局はビットコインなどの暗號(hào)化デジタル通貨の監(jiān)督管理をまだ緩めておらず、特に國務(wù)院金融安定発展委員會(huì)は會(huì)議で、『ビットコインのマイニングと取り引きを取り締まること』を明確に打ち出した。これはつまり、ビットコインのマイニングとその他の暗號(hào)化代用貨幣のマイニング行為が、中國では確実に過去のものになったということを意味する」と述べた。（提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KS）