2021年5月27日、米華字メディア?多維新聞に、甘粛省で行われたクロスカントリー大會(huì)で21人が犠牲になった事故で、犠牲者や生存者に対し心無(wú)い誹謗中傷が寄せられているとする文章が掲載された。以下はその概要。

甘粛省白銀市で行われたクロスカントリー大會(huì)の事故では、主催者の見(jiàn)通しが甘かったことにより、急な天候の悪化で21人の參加者が犠牲になった。この悲劇は中國(guó)國(guó)內(nèi)のみならず、世界のスポーツ界にも衝撃を與えた。

そしてまた、トラブルに巻き込まれながら幸運(yùn)にも生還した選手や、不幸にも犠牲になった選手に対し、ネットユーザーから猛烈な攻撃が浴びせかけられている。「死ねばよかったのに」などといった心無(wú)いコメントやダイレクトメールが、生存者の心を苦しめているのだ。

張小濤（ジャン?シアオタオ）さんも心無(wú)い批判を浴びた一人だ。天候悪化による低體溫癥に陥りながらも幸い現(xiàn)地の住民に発見(jiàn)、救助されて一命を取り留めた。その一部始終をSNS上で告白したところ「助かったことを見(jiàn)せびらかしている」など、批判のコメントが続々と寄せられた。その批判は、助けてくれた住民との記念寫(xiě)真の構(gòu)図など問(wèn)題の本質(zhì)とはかけ離れた部分にまで及んだ。「事実を伝えよう」という思いから當(dāng)時(shí)の狀況を紹介したはずが、ネット上での容赦ない攻撃に曬されてしまった張さんは精神の失調(diào)をきたし、精神科のカウンセリングを受けることになったという。

また、ろうあ者で安定した収入がなく、マラソン大會(huì)に出場(chǎng)して獲得した賞金で生活を維持していたという黃関軍（ホアン?グワンジュン）さんは、不幸にも今回の事件で犠牲になった上、ネット上で激しい攻撃を受けた。生きるための賞金を得るために十分な準(zhǔn)備をした上で臨んだレースで、急激な天候の変化に巻き込まれて遭難した黃さんは、救助を求める聲が出せず、捜索隊(duì)の聲も聞こえない狀況に置かれ、夜中に発見(jiàn)された時(shí)にはすでに呼吸が止まっていた。

本來(lái)であれば悼むべき黃さんの死に対して、ネットユーザーは「健康なのに障がい者ぶって優(yōu)勝しようとしていた」など、ひどい言葉を浴びせたという。

悲劇が発生した時(shí)、われわれがすべきことは何なのか。幸いにも生還した人が一刻も早く負(fù)傷から回復(fù)できるよう勵(lì)ますべきだ。犠牲者のために、そして遺族が然るべき補(bǔ)償を得られるように聲を発するべきだ。悲劇が発生した原因を調(diào)査によって明らかに、二度と同じことが起こらないようにすべきだ。そして一番やってはいけないことは、罪のない人に悪意をぶちまけることではないのだろうか。（翻訳?編集/川尻）