第64回ベネチア國際映畫祭で金獅子賞を受賞したアン?リー（李安）監(jiān)督の映畫「ラスト、コーション」（色?戒）について、女優(yōu)タン?ウェイ（湯唯）が演じたヒロインに複數(shù)の候補がいたことを臺灣メディアが伝えている。

「ラスト、コーション」は第二次大戦下の中國を舞臺に、抗日運動に傾倒してスパイとなった女性が、ターゲットである特務機関の男に引かれ、破滅の道を歩む姿を追うストーリー。當時まだ無名の女優(yōu)だったタン?ウェイは、この映畫で一気にブレークしたものの、その後は中國で數(shù)年間にわたり封殺対象に。映畫で演じた役柄が原因とも言われている。

アン?リー監(jiān)督はヒロインの王佳芝（ワン?チアチー）について、「身長168センチまで」「見た目が19歳以上で23歳以下」「優(yōu)雅でエレガント」といったイメージを抱いていた。當時、すでに人気女優(yōu)だったリウ?イーフェイ（劉亦菲）が最もイメージに近く、最有力候補だったという。その後、00年の映畫「グリーン?デスティニー」でも実は起用を決めていたというスー?チー（舒淇）にオファーを出したが、「ラスト、コーション」にヌードシーンがあることから拒絶され、さらにチャン?ツィイー（章子怡）も候補に挙がったものの、出演には至らなかったという。

最終的にヒロインの座をつかんだのはタン?ウェイだったが、気品のあるたたずまいや、眼力の強さが、アン?リー監(jiān)督の示す王佳芝のイメージにぴったりとはまり、映畫のヒットにも大きく貢獻している。（Mathilda）