中國宇宙ステーションに補給船ドッキング、トラブル乗り越え「特殊な荷物」も運搬―中國メディア

Record China    2021年5月30日(日) 18時30分

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中國の無人宇宙船「天舟2號」が、同國の宇宙ステーション「天和」とドッキングした。當(dāng)初予定の打ち上げ開始直前に発見されたトラブルを克服してのドッキング成功だった。寫真は「天舟2號」の打ち上げの様子。

中國中央電視臺(中國中央テレビ、CCTV)などによると、29日午後8時55分(日本時間同日午後9時55分)に打ち上げられた無人貨物宇宙船の「天舟2號」が30日午前5時1分(同午前6時1分)、中國の宇宙ステーションの中核モジュールである「天和」とのドッキングに成功した?!柑熘?號」は當(dāng)初予定の打ち上げ直前にトラブルが発見されたが、問題を克服。厳密な溫度管理が必要な「特殊な荷物」も積み込まれていた。

「天舟2號」を打ち上げたのは長征7號(CZ-7)ロケットだった。長征シリーズの新型で、3回目の打ち上げ。1、2回目の打ち上げには成功していた。

「天舟2號」は當(dāng)初、20日未明の打ち上げが予定されていた。19日午後1時には燃料注入など、一連の打ち上げプロセスが始動したが、午後9時40分に圧力計の一つが異常な數(shù)値を示した。打ち上げ予定時刻まで3時間を切っていた。

中國メディアの新浪網(wǎng)が発表した記事によると、故障が発生した個所を特定するために、検査員3人が防護服と酸素マスクを著用して該當(dāng)個所に向かった。ロケットの外では酸素ボンベを持つ要員が待機し、ボンベを交換しながらの作業(yè)だった。検査員3人が狹い入口から潛り込んだ場所はロケットの尾部で、ロケットはすでに打ち上げプロセスに入っていたため、轟音が鳴り響く狀態(tài)だったという。

「問題個所発見」の報告が繰り返されたが、真の問題個所でないと分かり、19日午後23時50分の時點で、打ち上げ延期が決定された。

20日には、それまでには認識されていなかった新たな問題も見つかった。一連の修復(fù)処置をしてから、いったんは抜き取っていた液體酸素を再注入した。その時點では1日遅れの21日早朝の打ち上げが可能との希望もあったが、酸素を注入したところで再び異常が見つかり、21日の打ち上げも不可能になった。

問題はロケットとは別の部分でも発生していた。「天舟2號」には、厳格な溫度およびその他の環(huán)境管理が必要な特殊な積み荷である生物製剤が積み込まれていた。生物製剤は打ち上げ5時間前に積み込まれることになっており、いったん積み込まれて厳重に密封された生物製剤を再び船外に出すしかなかった。

長征7號は、燃料や液體酸素などを抜き取り、問題個所を確認し必要な処置を施して、いったん「ゼロ」の狀態(tài)に戻してから、打ち上げプロセスを再開始することになった。問題はすべて解決されたが、その間にも「天舟2號」の擔(dān)當(dāng)係員が1日に3度の割合で「天舟2號」に立ち入り、狀態(tài)を確認。ロケット先端部の「天舟2號」搭載部分は溫度24℃、濕度40%に保たれた。

「天舟2號」は30日午前5時1分に打ち上げられた。軌道への投入は順調(diào)に進み、「天和」とのドッキングを果たした。中國は、6月に宇宙飛行士3人を乗せた有人宇宙船を打ち上げ、「天和」に乗り込ませる予定だ。宇宙飛行士の生活に必要な物資や、船外活動用の宇宙服、「天和」を宇宙ステーションとして機能させるための必要な設(shè)備、さらに推進剤なども運び込んだという。(翻訳?編集/如月隼人

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