中國(guó)雲(yún)南省で野生のアジアゾウ15頭が北に向かって進(jìn)んでいることが注目を集める中、中國(guó)中央テレビ（CCTV）のウェブサイト央広網(wǎng)は31日、「『故郷』のシーサンパンナから一路北上。500キロ近く移動(dòng)し、雲(yún)南省のほぼ半分を越えた」と報(bào)じた。

シーサンパンナ（西雙版納）タイ族自治州は同省で最も南に位置し、ここにある保護(hù)區(qū)に生息していた群れが昨年3月に移動(dòng)を始めた。北上の原因はまだはっきりしておらず、現(xiàn)在は省都?昆明の市街地まで約100キロの距離に到達(dá)。記事は「人が多く集まる都市の生活圏にますます近づいていることが市民の不安を引き起こしている」と述べるとともに、4月16日から5月27日までの間に約56ヘクタールの農(nóng)作物に直接的な被害が及び、初期見積もりとしての直接的経済損失は680萬元（約1億1700萬円）近くに上ると指摘した。

専門家は「群れは北上を続ける傾向にある」と分析しており、生息地に戻す方法について雲(yún)南大學(xué)生態(tài)?環(huán)境學(xué)院教授で同省アジアゾウ専門家委員會(huì)メンバーの陳明勇（チェン?ミンヨン）氏はえさによる誘導(dǎo)や、大型車両などで行く手をふさいで方向修正させることに言及したという。（翻訳?編集/野谷）