2021年6月7日、獨(dú)國際放送局ドイチェ?ヴェレの中國語版サイトは、獨(dú)シーメンスのジョー?ケーザー前CEOが「歐州は中國による一帯一路の影響を低く見ている」と語ったことを報(bào)じた。

記事は、ドイツ財(cái)界アジア太平洋委員會(huì)が5月に発表した文書で、アジアが依然として世界経済の成長エンジンとなっていること、歐州が國家間の連帯を強(qiáng)化して未來の世界貿(mào)易をつくり上げていかなければならないこと、ドイツ経済はアジア地域にて中國以外の市場やパートナーを探す必要があることなどを示したと伝えた。

その上で、同委員會(huì)の會(huì)長を務(wù)めるケーザー氏がメディアのインタビューに対し「規(guī)模の小さいドイツだけでは世界のルールづくりで十分な発言権は得られない。歐州が団結(jié)できなければ、世界のルールづくりは米中両國間で決められることになる」と語ったとしている。

同氏はまた、中國が世界のリーダーとしての地位をますます明確に、そして効果的に主張している中で「われわれが中國やその制度に対応していくことは避けられない」と指摘。中國が掲げる國家資本主義は非常に効率の高い管理モデルであり、民主主義の規(guī)格には合わないものの「現(xiàn)実に存在する以上、民主世界も彼らと付き合っていかなければならないのだ」との認(rèn)識(shí)を示した。さらに、中國が進(jìn)める「一帯一路」構(gòu)想については、歐州が長きにわたりその経済的、地政學(xué)的影響を低く見積もってきたと指摘している。

ケーザー氏は「米國は行動(dòng)を起こし、戦略的な調(diào)整を行うはずだ。日本、韓國、臺(tái)灣などの共通の戦略的利益がある國、地域を抱き込むだろう。そうなればこれらの國、地域は今後歐州ではなく、米國と密接な協(xié)力を展開することになる。歐州がこれらの國、地域と同列になって米國の傘に入ることは難しいし、これらの國、地域を保護(hù)する立場になることも不可能だ。われわれ歐州人は、取り殘されないように気をつけなければならない」と語り、中國による影響を強(qiáng)く意識(shí)した上で、地域として連攜、団結(jié)を強(qiáng)化して世界情勢における存在感や影響力を保つ必要があるとの考えを示した。（翻訳?編集/川尻）