日本からお金をもらって日本を宣伝?背景にある日中の溫度差―中國メディア

Record China    2021年6月12日(土) 7時30分

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中國メディアの観察者網(wǎng)は11日、「中國の著名人は日本を褒めたが、日本は中國に対してどうなのか」とする文章を掲載した。寫真は書籍「東京一年」。

國際交流プログラムで日本に招かれた中國人作家、蔣方舟(ジアン?ファンジョウ)氏が帰國後に日本を紹介する書籍「東京一年」を出版したことが愛國心の強(qiáng)いネットユーザーから「お金をもらって日本を宣伝」とたたかれた問題は、中國外交部の報(bào)道官が定例記者會見で質(zhì)問を受ける事態(tài)にまで発展した。こうした中、中國メディアの観察者網(wǎng)は11日、「中國の著名人は日本を褒めたが、日本は中國に対してどうなのか」と疑問を呈する文章を掲載。執(zhí)筆者は日本企業(yè)(中國)研究院執(zhí)行院長の陳言(チェン?イエン)氏で、文章は日本と中國の溫度差を指摘する內(nèi)容となっている。

文章はまず、「中國の學(xué)者や記者、小説家が外國政府の招きに応じてその國を訪れ、帰國後に感想をつづることは、外交部報(bào)道官の言葉を借りれば『國と國との間でさまざまな形で人的相互訪問?交流を展開する方法は、國際関係の実踐の中で普遍的に存在している』となるが、訪問國が中國を『仮想敵國』と位置付けている場合、中國の読者は関連する交流を『普遍的に存在する現(xiàn)象』と受け止めるだろうか」と疑問を提起。さらに「日本の政治家が公然と中國を『仮想敵國』と見なし、政治、外交、軍事などの分野で『中國けん制』政策を掲げる場合、交流參加者はただちに板挾みになってしまう」と論じ、「今日の両國の民間感情には巨大な溫度差が存在する」として昨年11月に言論NPOが発表した日中共同世論調(diào)査の結(jié)果に言及した。

この調(diào)査では、相手國の印象が「良くない」「どちらかと言えば良くない」と答えた人が日本人は89.7%、中國人は52.9%となっており、文章は「中國に良い印象を持っている日本人はわずか10%。逆に日本に良い印象を持つ中國人は45.2%を占めている」と指摘。また、日本人観光客の訪中と中國人観光客の訪日においても両者の勢いは対照的との考えを示し、「中國の日本に対する態(tài)度の好転、両國の日々緊密になる経済関係も日本の対中政策を変えることはなかった」「民間感情における溫度差や日本政府の中國をけん制する外交政策は、日本に招かれた中國著名人の訪日に関する文章に具體的に反映されるのだろうか」などと論じた。

そして「知識人として、交流參加者は日本の歴史上での行為を知っているはずであり、日本の中國を敵視する政策に気付かなかったとも言い難い。やはり、日本側(cè)に招かれたために日本の中國に対する非友好的な面がその文章にほとんど反映されていないのだろう」と述べ、「自身が日本で出會った政府関係者、企業(yè)、人々がいかに清廉で熱意にあふれ、まじめであったかだけを記すことは中國の人々の日本に対する見方の改善には役立つが、それと同時に両國の感情における溫度差をさらに広げた」と指摘。さらに、「中國けん制という真実のニュースが中國にも伝えられ、日本の現(xiàn)実と中國人訪問者が記した日本のイメージに大きな差異があれば、人々は『お金をもらって美化?』と自然と疑いの目を向ける」「相互理解の深化を趣旨とする國際交流だが、國の敵対政策やけん制政策を受けて生じる大きな矛盾が時に參加する人を困らせてしまう恐れもある。今回の騒動は今後似たようなプログラムに參加する人に警鐘を鳴らした」とも主張した。(翻訳?編集/野谷

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