香港メディアの亜洲週刊の邱立本編集長(zhǎng)はこのほど、自動(dòng)車をめぐる世界的な動(dòng)きと中國(guó)が獲得するであろう地位について論じる文章を発表した。以下は、同文章の日本語訳。

自動(dòng)車工業(yè)は今まさに、引き返すことのできない滑走路に乗り入れようとしている。フォードがモデルTを世に出したのは1908年だった。內(nèi)燃機(jī)関を代表とする動(dòng)力システムを持つ自動(dòng)車は、すでに100年以上も走り続けている。それは、人類の生活方式を変え、現(xiàn)代人の活動(dòng)半徑を伸ばす長(zhǎng)い道のりだった。しかし2021年に至り、電動(dòng)自動(dòng)車（EV）が新たな滑走路を切り開くことになった。そして自動(dòng)車をめぐってまざまな分野の「ゲームの規(guī)則」が変更されることになった。

「EVを運(yùn)転したら、ガソリン車に戻るのは難しい」と述べるEVのオーナーは多い。EVは加速性に優(yōu)れ、スマート化やビッグデータとも結(jié)びついている。EVは運(yùn)転者に全く新たな體験をもたらすだけでなく、自動(dòng)車そのものが進(jìn)む道を新たな次元に導(dǎo)くことになった。

最も魅力的なのは、EVが自動(dòng)運(yùn)転への道を歩んでいることだ。將來は、EVを購(gòu)入すれば永遠(yuǎn)に不平を言わない運(yùn)転手を雇ったも同然になるだろう。苦労を厭わず24時(shí)間待機(jī)してくれ、希望する場(chǎng)所まで送り屆けてくれる運(yùn)転手だ。

EVは、人工知能が本領(lǐng)を発揮する分野でもある?，F(xiàn)在すでに、一部ブランドのEVは「自動(dòng)運(yùn)転」の機(jī)能を備えている。関連法規(guī)と道路の整備は途上だが、今後10年以內(nèi)に、自動(dòng)運(yùn)転はEVに標(biāo)準(zhǔn)裝備されることになると予想されている。

大きな歴史の流れからすれば、中國(guó)はEV革命の先頭を走っている。なぜなら、伝統(tǒng)的な自動(dòng)車産業(yè)では、すでに群雄が山々の頂きを占拠しているからだ。ドイツや米國(guó)、日本は長(zhǎng)期に渡り技術(shù)を蓄積し、製造のレベルで古きを排して新しきを?qū)毪筏皮?。中?guó)は自動(dòng)車新興國(guó)であり、追隨して走ってはいるが、後塵を拝して遠(yuǎn)くおよばない。しかしEV業(yè)界では、ゲームの規(guī)則が全く新しくなる。皆が同じスタートラインから走り始めるため、中國(guó)は他を追い抜いて前進(jìn)することができる。

中國(guó)は実際には、早くから自動(dòng)車産業(yè)の変革のための準(zhǔn)備をしてきた。過去20年から30年に渡り、中國(guó)は高速道路を急速に建設(shè)し続けてきた。2019年には、中國(guó)の高速道路の総延長(zhǎng)は14萬キロ以上に達(dá)し、米國(guó)の8萬キロ余りを抜いた。中國(guó)人は「道が通じれば財(cái)に通じる」と信じている?！弗ぅ螗榨榻ㄔO(shè)魔」の情熱があったからこそ、自動(dòng)車業(yè)界に中國(guó)式の「スピードと情熱」がもたらされることになった。

もちろん、中國(guó)は自動(dòng)車の生産大國(guó)でもある。2020年における中國(guó)での自動(dòng)車生産と販売臺(tái)數(shù)はいずれも2500萬臺(tái)を超え、世界第1位だった。中國(guó)の自動(dòng)車生産の多くは外國(guó)ブランドによるものであり、合弁會(huì)社によるものであることも、もちろんだ。これは、開放に伴って始まった中國(guó)の「生態(tài)系」でもある。中國(guó)は世界最先端の技術(shù)と販売モデルを取り入れ、世界最大規(guī)模の臺(tái)數(shù)の自動(dòng)車を高速道路に向かわせた。それは壯大な光景となった。

EV時(shí)代となった今、中國(guó)の自動(dòng)車産業(yè)は追い越し車線に入ることができる。より多くのオリジナル技術(shù)を有し、全く新しいビジョンに向かって進(jìn)むことができる。さらに、人工知能、5G、IoT（モノのインターネット）における強(qiáng)みと結(jié)びつけることもできる?！副倍贰工摔瑜胄l(wèi)星ナビゲーションを加えることで米國(guó)のGPSの制約を受けなくなり、ビッグデータ情報(bào)の安全性も確保できる。これは、全地球における自動(dòng)車業(yè)界の新たな1ページだ。フォードが100年以上かかっても、予想だにしていなかった新たな旅の道でもある。（翻訳?編集/如月隼人）