フランスメディアのRFIは11日、同日行われた楊潔チ（ヤン?ジエチー、「チ」は竹かんむりに褫のつくり）中國共産黨中央政治局員と米國のブリンケン國務(wù)長官の電話會(huì)談を紹介する記事を配信した。記事は、雙方の間に激烈な応酬があったことに注目した。楊氏は中國の外交分野のトップとみなされている。

雙方の意見を交わしたのは3月に米アラスカで行われた対面形式による會(huì)談以來だった。アラスカでの會(huì)談では、ブリンケン長官が新疆ウイグル自治區(qū)や香港、臺(tái)灣をめぐる中國の行動(dòng)に「深い懸念」を示したのに対し、楊氏が「米國に上から目線でものを言う資格はない。中國はその手は食わない」ときつい表現(xiàn)で反論したことが、注目を集めた。

11日の電話會(huì)談の背景には、英國で開催されているG7サミットがある。同サミットでの重要な議題は人権問題や貿(mào)易問題、科學(xué)技術(shù)の競(jìng)爭など、中國をめぐる問題だ。RFIは、11日に行われた米中外交トップによる電話會(huì)談を、G7サミットの「序奏」と表現(xiàn)した。

電話會(huì)談後には、米中雙方がそれぞれ、內(nèi)容を紹介する文章を発表した。中國の発表によると、楊氏は「世界にはただ一つの體系しかなく、ただ一つの秩序しかない。それは國連を中核とする國際體形と、國際法を基礎(chǔ)とする國際秩序だ」「多國主義には1種類しかない。平等に付き合い、協(xié)力とウィンウインの関係を築く真の多國主義だ?！盒ˉ哎氅`プ』の利益と集団政治に基づく偽の多國主義（は真の多國主義）ではない」と述べた。

仏メディアのAFPによると、楊氏は電話會(huì)談の直前に「米國は自らが背いている人権の問題を解決すべきだ。いわゆる人権問題を口実に、多國の內(nèi)政に隨意に干渉すべきでない」と発言していた。

米國側(cè)発表によれば、ブリンケン長官は11日の電話會(huì)談で、中國と世界保健機(jī)関（WHO）が共同で行った新型コロナウイルスの起源についての調(diào)査には多くの批判があり、國際社會(huì)はウイルスの起源についてさらに深く調(diào)査せねばならないと強(qiáng)調(diào)した。

ブリンケン長官はさらに、「臺(tái)灣への威嚇をやめ、（臺(tái)灣海峽の）両岸問題を平和的に解決せよ」と述べた。ウイグル民族の問題では、米國として新疆で発生しつつあるウイグル人イスラム教徒へのジェノサイト（特定民族や集団に対する計(jì)畫的抹殺）に重大な関心を持っていると伝え、さらに香港で民主的生活が損なわれていることに深い懸念を示したという。また、中國當(dāng)局は外國人居住者を隨意に逮捕しているとして、改めて即時(shí)釈放を求めた。

中國側(cè)発表によると、新型コロナウイルスの起源問題について、楊氏は「米國の一部の者が作り出して拡散している、実験室から流出したという言い方はでたらめな物語」と述べ、臺(tái)灣問題については「中國の核心的利益」と強(qiáng)調(diào)した。

AFPは、米國と中國がそれぞれ発表した會(huì)談の內(nèi)容や、痛烈な口調(diào)から、雙方の対立は今も続いていると分析した。ただし、楊氏はブリンケン長官に、「中米関係を改めて正しい発展の道に戻すため、共に努力したい」と呼びかけ、雙方は朝鮮半島の非核化問題、ミャンマー情勢(shì)、気候変動(dòng)の問題にも言及したという。（翻訳?編集/如月隼人）