中國國営新華社通信系の參考消息（電子版）は15日、日本が英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチン124萬回分を臺(tái)灣?に無償提供したことに関連し、「臺(tái)灣で人道ワクチンが政治ワクチンに」とする記事を掲載した。

それによると、臺(tái)灣の民主文教基金會(huì)の董事長、桂宏誠（グイ?ホンチョン）氏はこのほど、「政治に人質(zhì)に取られた人道ワクチン」と題した文章を臺(tái)灣?中國時(shí)報(bào)（電子版）上で発表した。

日本から提供されたワクチンについて、臺(tái)灣の流行疫情指揮センターは、感染狀況が最も深刻な新北市に8萬3000回分を割り當(dāng)てたのに対し、感染者と人口の割合が東部の県市に比べて低い高雄市に8萬回分を割り當(dāng)てた。

新北市の人口は400萬人超で累計(jì)の感染者數(shù)は5600人余。高雄市の人口は277萬人で累計(jì)の感染者數(shù)は62人と少ない。また、指揮センターは75歳以上の高齢者を優(yōu)先接種の対象としているが、75歳以上の高齢者は新北市が20萬3000人超で、高雄市は16萬3000人だ。

桂氏は、こうした狀況を取り上げた上で、「今回のワクチンは命を救う『人道ワクチン』だが、高雄市に過剰に割り當(dāng)てられており、『政治ワクチン』となっている」「合理的な（ワクチン配分の）割合と言えるだろうか」「當(dāng)局にはうしろめたい気持ちは全くないようだ」「黨の政治的利益のために大陸からの人道的な救援も拒んでいる」などとしている。（翻訳?編集/柳川）