2021年6月22日、中國(guó)メディアの観察者網(wǎng)は、國(guó)連教育科學(xué)文化機(jī)関（ユネスコ）がグレートバリアリーフを「危機(jī)に瀕している世界遺産」に登録する方針を示したことに対して、オーストラリア國(guó)內(nèi)から「中國(guó)のせいだ」との反発が出ていると報(bào)じた。同記事は「被害妄想」との見(jiàn)出しでこうした反発を揶揄している。

記事は、ユネスコの世界遺産委員會(huì)が、生態(tài)環(huán)境保護(hù)を目的としてグレートバリアリーフを「危機(jī)に瀕している世界遺産」に登録する提案を行ったと紹介。グレートバリアリーフでは近年サンゴの白化が急速に進(jìn)んでおり、2017年の調(diào)査では南部を中心に大部分のサンゴが死んでしまっていることが明らかになったとし、オーストラリア政府が15年に「グレートバリアリーフ2050長(zhǎng)期持続計(jì)畫(huà)」を発表して6年が経過(guò)した現(xiàn)在も明らかな改善が見(jiàn)られていないと伝えた。

そして、同委員會(huì)が今回の提案の中でオーストラリア政府に「より強(qiáng)力でより明確な誓約」を要求したことに対し、オーストラリア國(guó)內(nèi)で強(qiáng)い反発が起きたとし、21日にはスーザン?リー環(huán)境相とマリズ?ペイン外相がそれぞれユネスコ事務(wù)局長(zhǎng)と通話し、「強(qiáng)い失望」「困惑」を示したと伝えている。

また、リー環(huán)境相は議會(huì)において「背後に政治的な要素があること、これらの政治的な要素によって適切な手順が破壊されたことは明らか。これは衝撃的なことだ。ユネスコはついこの前までわが國(guó)のグレートバリアリーフ対策を稱賛していた」と発言したことを紹介?！妇唧w的に中國(guó)を?qū)澫螭趣筏堪k言か」との質(zhì)問(wèn)にリー環(huán)境相は答えなかったものの、「オーストラリア政府関係者がロイターに対し、中國(guó)は世界遺産委員會(huì)での立場(chǎng)に責(zé)任を負(fù)うべきだとして提訴する予定だと明かした」との情報(bào)があると報(bào)じた。

観察者網(wǎng)の記事はさらに、「オーストラリアメディアの態(tài)度はより直接的で、同委員會(huì)の委員長(zhǎng)が中國(guó)人であることを理由に中國(guó)を名指しで批判している」と指摘。日刊紙オーストラリアンが「中國(guó)が先頭に立ってグレートバリアリーフの健康狀態(tài)に対し『待ち伏せ攻撃』を仕掛けた」との見(jiàn)出しで報(bào)じたことを紹介した。

ユネスコ世界遺産委員會(huì)は1976年に設(shè)立され、2017年11月から中國(guó)が21カ國(guó)からなる委員國(guó)の一つとなっている。今年7月には福建省福州市で第44回世界遺産委員會(huì)會(huì)議がオンラインで開(kāi)催される予定で、中國(guó)教育部副部長(zhǎng)の田學(xué)軍（ティエン?シュエジュン）氏が議長(zhǎng)を務(wù)めることになっている。（翻訳?編集/川尻）