オーストラリア政府が19日、中國(guó)がオーストラリア産のワインに関稅を上乗せした措置を不當(dāng)だとして世界貿(mào)易機(jī)関（WTO）に提訴すると発表したことに関連し、中國(guó)紙?環(huán)球時(shí)報(bào)（電子版）は22日、「オーストラリアは慘敗、中國(guó)のワイン輸入國(guó)1位にフランスが返り咲く」とする記事を掲載した。

記事はまず、中國(guó)稅関総署からの情報(bào)として、今年1～5月のオーストラリアの中國(guó)向けワイン輸出は、439萬(wàn)3497リットルで2億9600萬(wàn)元であるのに対し、フランスの中國(guó)向けワイン輸出は、4232萬(wàn)8919リットルで16億3000萬(wàn)元と、「量の上ではオーストラリアのワインはフランスの10分の1にすぎまない」とした。

また、5月単月でも、中國(guó)がオーストラリアから輸入したワインは10萬(wàn)7400リットル、287萬(wàn)3900元まで落ち込んだのに対し、フランス産ワインは879萬(wàn)5400リットル、3億1000萬(wàn)元と、「量においても金額においても比べものにならない」とした。

記事によると、中國(guó)商務(wù)省は昨年8月、國(guó)內(nèi)業(yè)界団體の要請(qǐng)を受けてオーストラリアから輸入するワインに対する暫定的な反ダンピング措置を発動(dòng)すると発表。今年3月26日には、不當(dāng)に安く輸入されるダンピングなどによって中國(guó)國(guó)內(nèi)の業(yè)界に損害が生じているとして、生産者ごとに116．2％～218．4％の関稅を上乗せする措置を同月28日から開(kāi)始すると発表した。

中國(guó)の関稅引き下げにより、オーストラリアは2019年にフランスを抜きワインの対中輸出額でトップに立った。オーストラリア當(dāng)局の統(tǒng)計(jì)によると、同年のオーストラリア産ワインの中國(guó)向け輸出額は12億8000萬(wàn)オーストラリアドル（約64億人民元）で、この年のオーストラリア産ワインの全輸出量の44％を占めていた。だがオーストラリア産ワインの中國(guó)向け輸出額の2桁の伸びは昨年10月に終わり「暴落」が始まった。

記事は、ロイター通信の報(bào)道を引用する形で、オーストラリアはWTOに提訴する方針を明らかにする一方で、中國(guó)と協(xié)力する用意があると表明したことも伝えている。（翻訳?編集/柳川）