2021年6月24日、米華字メディア?多維新聞は、中國の崔天凱（ツイ?ティエンカイ）駐米大使が離任することで、米中両國に相手國大使が駐在しない異常事態(tài)になると報(bào)じた。

記事は、米CNNの23日付報(bào)道として、歴代最長任期を更新していた崔大使が離任することになったと紹介。崔大使はオバマ、トランプ、バイデンの米3政権下で駐米大使を務(wù)め、米中関係の重大な変化を目の當(dāng)たりにしてきたとし、中國が一層自信を深めて強(qiáng)硬姿勢(shì)を見せ、米國に対等な関係を迫るようになったのに対し、米國は中國の臺(tái)頭に警戒感をあらわにし、中國を自國主導(dǎo)による世界秩序への潛在的な恐怖とみなすようになったと伝えている。

また、米國もブランドスタット前駐中大使が昨年11月の大統(tǒng)領(lǐng)選前に離任して北京を離れ、バイデン政権は今なお後任人事を発表していないと指摘。崔大使が離任することにより、米中間で互いに大使が駐在しない狀況が発生するとした。

さらに、崔大使は不安定な米中関係のなかでは珍しい「安定要素」だったとし、溫和な態(tài)度や節(jié)度をわきまえた口調(diào)にて自らの揺るぎない立場を示すという中國の伝統(tǒng)的な外交官だったと紹介。米國伝統(tǒng)基金アジア研究センターのディーン?チョン氏が「崔大使の後釜になると目されている秦剛（チン?ガン）外務(wù)次官は強(qiáng)硬な『戦狼』スタイルを持ち出す可能性があり、米國を取り巻く外交舞臺(tái)は一層激しさを増すかもしれない」との見方を示したことを伝えた。（翻訳?編集/川尻）