2021年6月27日、中國メディアの観察者網(wǎng)は、中國の大手飲料メーカー?農(nóng)夫山泉が発売している炭酸水飲料に福島産の桃が使われているとの情報がネット上で流れたことをめぐり、同社がコメントを発表したと報じた。

記事によると、中國のネット上で先日「スーパーの売り場で、農(nóng)夫山泉のフレーバー入り炭酸水の販促広告に『福島県産のあかつき桃』と記載されているのを見つけた」との情報が現(xiàn)場の寫真とともに流れ、拡散した。この他、同社が4月1日にSNS上で発表した文章にも「あかつき桃は日本の福島県で生産されている」との表現(xiàn)が見られたという。

記事は、中國では2011年の東日本大震災(zāi)に伴う福島第一原発事故の影響により、福島県と近隣都県の食品輸入をほぼ全面的に禁止したままであるとし、仮に商品に福島県産の桃が使用されていた場合にはルール違反となると伝えた。

また、同社の炭酸水は「福島のあかつき桃風(fēng)味」とともに「宮崎の日向夏風(fēng)味」も存在することを紹介した上で、中國のネットユーザーから「炎上マーケティングだ」「消費者を意図的にミスリードする宣伝手法」といった批判的なコメントが寄せられたとしている。

この問題について、同社は27日に公式SNSアカウントを通じ「製品中に福島産の成分は含まれておらず、ラベル表示も関連法規(guī)に適合しており、いかなるミスやミスリードもない」「福島を産地とするあかつき桃は獨特の風(fēng)味を持ち、わが國にもこの品種が導(dǎo)入されている。當(dāng)社の開発スタッフがあかつき桃の風(fēng)味を研究し、これを再現(xiàn)するフレーバーの製品を作っただけであり、製品の中身とあかつき桃の産地は関係がない」とする聲明を発表した。（翻訳?編集/川尻）