臺(tái)灣では、國民黨主席（黨首）経験者の連戦、洪秀柱の両氏、および親民黨の宋楚瑜主席が1日、中國共産黨に対して創(chuàng)立100周年の祝電を送った。臺(tái)灣では批判の聲も多く出た。ドイツメディアのドイチェ?ベレは、國民黨の「長老」が祝電を送ったことは「失策」だったとの見方を紹介した。

中國側(cè)発表によれば、連氏の祝電には「中國共産黨が創(chuàng)立されてから100年、神の州たる大陸を建設(shè)して72年。中華民族の復(fù)興のプロセスは、5000年のピークに達(dá)した」と論じた上で、（臺(tái)灣海峽の）両岸関係の平和的発展を願(yuàn)い「全ての中華の子が力を合わせ、わが民族の事業(yè)のために新たな力を出そう」などと書かれていたという。

洪氏の電文には「中華民族の偉大なる復(fù)興は歴史の必然です。両岸の融合が促進(jìn)され、心を一つにして國家統(tǒng)一の完成という大業(yè)に共に盡力し、國家が富強(qiáng)になることと民族の復(fù)興、人々の幸福という中國の夢を共に築くことを心から望みます」と書かれていたという。

過去に、中國國民黨が中國共産黨を「祝賀」したことはない。ただし、2017年5月に呉敦義氏が國民黨主席に當(dāng)選した際には、中國共産黨側(cè)は習(xí)近平総書記の名義で祝電を送った。呉氏はただちに感謝の文章を発表した。同年10月に習(xí)氏の中國共産黨総書記再任が決まった際には、呉氏が祝電を寄せた。

中國共産黨創(chuàng)立100周年に際して、國民黨上層部では黨として祝電を送るべきとの意見も出たが、採用されなかった。國民黨の江啓臣主席は、連?洪両氏は個(gè)人として祝賀したのであり「國民黨自體に共産黨を祝賀する慣例はない」と説明した。江主席は、連氏であれ洪氏であれ、現(xiàn)在の両岸関係が良好ではないことを鑑み、「個(gè)人の力」で両岸関係を改善したいと願(yuàn)って祝賀したと信じていると論じた上で「両氏は過去の黨主席在任時(shí)、いずれも個(gè)人の身分としても祝電を送ったことはない」と指摘した。

記事によると臺(tái)灣では、國民黨長老が祝電を送ったことで「國民黨が両岸問題について、立ち位置が不明瞭ということを改めて印象付けることになった」との見方が出た。臺(tái)灣東海大學(xué)政治學(xué)部の張峻豪教授は、「國民黨の長老と現(xiàn)任の主席の発言の不一致は、國民黨の政治戦略上の立場をとても面倒なものにした」「過去は強(qiáng)い反共、現(xiàn)在は強(qiáng)い親共、両岸関係についてははっきり説こうとしない。これでは打開は難しい」などと述べた。

張教授はさらに「國民黨は全世界の中で、共産黨と競い合った歴史が最も長い政黨だ。國民黨は共産黨を理解していると臺(tái)灣人に思われるようになってはいない。黨內(nèi)でも両岸関係についての共通認(rèn)識(shí)が形成されていないようでは、民心をつかむことはできない。両岸関係の処理について、臺(tái)灣人を納得させることはできない」とも述べたという。（翻訳?編集/如月隼人）