最新の研究報告によると、デジタル人民元のモデル効果が日に日に顕在化しており、世界の通貨デジタル化の歩みを加速させることが予想されるという。中國新聞社が伝えた。

ドイツ銀行は7日に発表した研究報告の中で、中國人民銀行（中央銀行）がデジタル人民元を打ち出した動機、アーキテクチャ、屬性、影響などについて整理し、掘り下げた分析を試みた。

デジタル人民元は人民銀行が打ち出した法定通貨で、人民銀行の中心化管理モデルを採用し、指定機関が運営に參加し、少額の小売決済が高頻度で行われる業(yè)務(wù)シーンに応用されている。

また、デジタル人民元のコントロール可能な匿名性はユーザーのプライバシー保護をめぐるよりハイレベルのニーズに応えると同時に、マネーロンダリングや脫稅などの不法行為を追跡するために取引の記録を留保する。利用者はデジタル人民元を使用して取引をする際、相手方に個人情報を伝えなくてよいので、オンラインプラットフォームで個人情報を収集するのがより難しくなる。

ドイツ銀行によると、デジタル人民元は日進月歩で発展し、過去數(shù)カ月間に複數(shù)の都市でテスト事業(yè)が展開され、応用シーンも絶えず広がっている。デジタル人民元は中國のデジタルプライバシー保護の新時代を切り開くと期待されるが、金融政策の伝導(dǎo)性に対する影響は短期的には限定的とみられる。

ドイツ銀行の見方によると、デジタル人民元の推進成功はグローバル金融デジタル化の歩みを加速する可能性がある。デジタル人民元が中國で幅広く普及し応用されれば、他國の中央銀行もこれをデジタル通貨の実行可能性の成功事例ととらえ、デジタル通貨分野の競爭激化の流れがまもなくやって來ると意識し、自國のデジタル通貨の開発により多くの資金を投入するようになるだろうという。（提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KS）