ドイツメディアのドイチェ?ベレは9日、米軍が完全撤退した8月31日以降のアフガニスタンにおける中國の動(dòng)きを予想するさまざまな見方を紹介する記事を発表した。

米國のバイデン大統(tǒng)領(lǐng)は8日、アフガニスタンに駐留する米軍の完全撤退を「8月31日に完了させる」と正式に表明した。アフガニスタンでは現(xiàn)在すでに、イスラム教原理主義を掲げるタリバンが、支配地域を拡大させつつある。

中國國営の新華社は9日付で、「米軍の撤退のやり方は無責(zé)任だ」「米國はアフガニスタンの継続する混亂を最初に作り出していながら、アフガニスタン內(nèi)部の和平交渉が難航し、混亂に乗じた過激派組織がリスクを増大させる中で撤退を加速した」「アフガニスタン國民の利益を犠牲にしただけでなく、地域の國家の安全保障リスクも急増させた」と、米國を批判する記事を掲載した。

中國政府は6月下旬、アフガニスタン國內(nèi)に留まっている自國民と自國組織に対して、安全情勢がさらに深刻になったとして、同國から早く退去するように注意を喚起した。7月初旬に民間旅客機(jī)1機(jī)をチャーターして、アフガニスタン首都のカブールに滯在する自國民210人を撤退させるなどの動(dòng)きも見せている。

ドイチェ?ベレ記事によると、中國にはアフガニスタンに対する経済や政治の影響力を拡大させたいとの思いがある。しかし、その前提はアフガニスタン國內(nèi)の安全情勢の好転という。

記事は、米シンクタンクのウィルソン?センターに所屬するアジア問題の専門家であるマイケル?クーゲルマン氏が、アフガニスタンからの米軍撤退が、中國に戦略的チャンスをもたらすことは確実との見方を示したと紹介した。しかしクーゲルマン氏も、中國がアフガニスタンの「空白狀態(tài)」を利用する前提は安全問題の解決と表明したという。

英國のフィナンシャルタイムズは6日付で、一部の外交官の発言として、中國がタリバンとの対話を望んでいるとする見方を紹介した。中國は新疆ウイグル自治區(qū)の一部でアフガニスタンと國境を接しているため、勢力が拡大しつつあるタリバンとの対話を望んでいるという。

中國は盟友であるパキスタンを通じて、タリバンと共同で、破壊されたインフラ施設(shè)を再建することを考えているとの見方を示したインド政府の関係者もいるという。別のウオッチャーは、中國がアフガニスタンの安定を求める動(dòng)機(jī)は、パキスタンなど中央アジアの諸國との「一帯一路」プロジェクトの保護(hù)であり、將來は対アフガニスタン投資を行う可能性もあるとの見方を示したという。

香港の英字紙「サウス?チャイナ?モーニングポスト」は9日付で、タリバンの広報(bào)擔(dān)當(dāng)であるスハイル?シャヘーン氏は、中國は「歓迎される友人」であり、中國のアフガニスタンへの投資を歓迎し、投資企業(yè)や職員の安全を保障すると述べ、さらに「タリバンは中國のウイグル分離主義者の自國への入國を二度と許さない。アルカイダなどテロ組織のアフガニスタンにおける活動(dòng)も阻止する」と言明したと報(bào)じたという。（翻訳?編集/如月隼人）