臺灣で異常に高い新型コロナ死亡率、日本と比較して原因を探る―臺灣大學教授

Record China    2021年7月13日(火) 6時20分

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臺灣では新型コロナウイルス感染癥患者の致死率(死亡率)が4.81%と、世界的にもかなり高い狀態(tài)だ。臺灣大學公共衛(wèi)生學院の教授が日本の狀況と比較して原因を探る文章を発表した。寫真は臺灣?臺北市內(nèi)の様子。

臺灣では新型コロナウイルス感染癥患者の致死率(死亡率)が4.81%と、世界的にもかなり高い狀態(tài)だ。臺灣大學公共衛(wèi)生學院のセン長権教授(「セン」は「擔」から手へんを除く)はこのほど、日本の狀況と比較して原因を探る文章をフェイスブックで発表した。

セン教授はまず、學問上の「致死率」とは「確診死亡數(shù)」÷「感染確診総數(shù)」で算出される數(shù)値と説明した。つまり、致死率が4.81%とは、新型コロナウイルスに感染したと確認された100人當たりで4.81人が死亡していることを示す數(shù)値だ。

セン教授は、臺灣と日本における、年齢別の死者數(shù)や致死率の違いに注目した。臺灣も日本も、年齢が高くなるほど致死率が上昇するのは同じだが、臺灣では50-59歳における致死率が2.13%で、日本における高齢者までを含む全年齢を通じた致死率の1.41%をすでに上回っている。そして臺灣では80歳以上の致死率が35%にまで達している。日本の同じ年齢層における死亡率は13%だ。

次に、死者數(shù)について比較した。日本では60-69歳、70-79歳、80歳以上と、年齢層が10歳高くなるごとに死者數(shù)がそれぞれ倍になっている。臺灣では60-69歳、70-79歳、80歳以上の死者數(shù)に大きな違いはない。

セン教授は、日臺のデータを比較すれば、臺灣における新型コロナウイルス感染癥の治療には、改善の余地が存在するだろうとの見方を示した。特に、臺灣では発癥してから感染しているかどうかを検査して治療開始が遅れる現(xiàn)象が生じており、早期治療ができなかったために、重癥化率が高まっているという。また、臺灣では感染癥発生の新たな波に醫(yī)療が対応できなくなったことも、入院患者の生存率を低下させ、致死率を高めた原因の一つとした。

セン教授は、日本における20代の感染確認數(shù)が多いことにも注目した。日本では全ての年齢層のうち、20-29歳の感染確診數(shù)が最も多い。臺灣では、20-29歳、30-39歳、40-49歳と確診數(shù)が増加していき、60-69歳でピークとなる。

セン教授は、アジア一部地域についての7月5日までの人口100人當たりのPCR検査の延べ人數(shù)を紹介した。香港では2677人、日本では126人、シンガポールでは2326人、韓國では207人、臺灣では63人という。

セン教授は、若い世代では感染しても無癥狀や軽癥の場合が多いと指摘。臺灣では検査數(shù)が極めて少ないことが、発癥を伴わない若い世代の感染を見逃すことにつながっていり、感染例數(shù)が実際よりも小さいことが致死率を押し上げる一因になっているとの見方を示した。

セン教授は、若い世代に対するPCR検査を増やすことが、臺灣における感染の全貌を理解し、新型コロナウイルス感染癥の致死率の正確さを向上することに結びつくと主張。年齢別の死者數(shù)や年齢別の確診數(shù)という資料2種は、ワクチンを配分する年齢層の判斷などに役立てることができると指摘した。(翻訳?編集/如月隼人

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