2021年7月12日、仏國(guó)際放送局RFIの中國(guó)語版サイトは、世界的に有名になった中國(guó)の北上ゾウの群れについて、中國(guó)政府が「印象戦の最新兵器」に用いているとする豪メディアの報(bào)道を伝えた。

記事は豪紙シドニー?モーニング?ヘラルドが先日掲載した、メルボルン大學(xué)講師ルイーザ?リム氏の寄稿文章を紹介。文章では冒頭で雲(yún)南省を北上し、昆明市街地に出現(xiàn)した14頭のゾウの群れが近ごろ世界的な「スター」として注目されていることが紹介されたとした。

そして、中國(guó)政府系メディア?環(huán)球時(shí)報(bào)英語版サイトが6月18日に発表した「あのゾウたちに感謝しなければならない。真実の、そして真心があるという中國(guó)のイメージをもたらしてくれたのだから」という文章を引用した上で、リム氏が「中國(guó)はすでに、ゾウの様子を撮影した動(dòng)畫が中國(guó)のイメージアップに使えることを意識(shí)した」との確信を示したと伝えている。

また、中國(guó)政府系メディアが4月に北上するゾウについて報(bào)道を始めると、5月末に世界のメディアが注目するようになり、習(xí)近平（シー?ジンピン）國(guó)家主席が5月31日に中國(guó)共産黨中央政治局の集まりで「中國(guó)は『信頼される、愛され得る、リスペクトされる』イメージづくりに努めなければならない」との講話を発表したことに言及。習(xí)主席の「指示」からわずか2日後に、SNSで「ゾウが市街地に出現(xiàn)した」との情報(bào)が出回り拡散したと伝えた。

その上で、リム氏が「みんなから愛されるゾウを、『愛すべき中國(guó)』のイメージを輸出するための最新兵器にした」と述べるとともに、世界第2の経済大國(guó)となった中國(guó)が相応のイメージづくりを急いでいると論じたことを紹介している。（翻訳?編集/川尻）