中國(guó)の総合科學(xué)紙「中國(guó)科學(xué)報(bào)」の公式サイトによりますと、16日に発刊された『中國(guó)科學(xué)：生命科學(xué)（Science China Life Sciences）』誌の英語(yǔ)版には「新型コロナウイルスは自然発生しかありえず、人為的に作り出された可能性はない」と主張したオピニオン記事が掲載されました?！窸n the origin of SARS-CoV-2—The blind watchmaker argument」と題したこの記事は、中國(guó)人科學(xué)者21人と中國(guó)で働く英國(guó)人學(xué)者1人の連名によるものです。生物は、自然淘汰を経て、偶然の積み重ねによって作り出されたものという「盲目の時(shí)計(jì)職人」の理論に基づいて、論が組み立てられています。

記事の代表執(zhí)筆者で、中山大學(xué)生命科學(xué)學(xué)院教授、臺(tái)灣「中央研究院」院士の呉仲義氏は、「中國(guó)科學(xué)報(bào)」の単獨(dú)インタビューで、「新型コロナウイルスの発生源の調(diào)査で、中國(guó)の科學(xué)者はすでに一連のモデルと仮説を打ち出している。世界各國(guó)の研究者仲間も科學(xué)的な態(tài)度で客観的に議論し、多くの人々の考えを集めて有益な意見(jiàn)を取り入れ、真相に通じる道を見(jiàn)つけ出してほしい」と語(yǔ)りました。

呉氏はまた、「新型コロナウイルスは『完璧』なウイルスとして、自然の中で進(jìn)化してきたものだ。なぜなら、トップクラスの人類(lèi)科學(xué)者でも、人の群れに完全に適応できるウイルスを『作る』ことはできないからだ」と指摘したうえで、「世界最高の技術(shù)力と豊富な経験を持つ攜帯電話(huà)のメーカーでも、世界一の人気のある攜帯電話(huà)を一発で設(shè)計(jì)することができない。最も『完璧』な製品というのは、市場(chǎng)での検証と試行錯(cuò)誤の繰り返しを経なければ生み出すことができない」と述べました。

呉氏によりますと、中國(guó)の科學(xué)者たちは、新型コロナウイルスは感染が爆発的に発生する前から野生動(dòng)物と人の群れとの間で交差感染が繰り返され、交差感染の中で、人體に適した突然変異を少しずつ蓄えてきたものとみています。そして、ウイルスは失敗をものともせずに人體への侵入を続ける中で進(jìn)化を遂げ、人に極めて感染しやすいという今日の姿に変異してきたものとみられています。

呉氏が率いる研究チームは今年、「大流行の起源と早期の変化に関する理論的考察」というタイトルで、中國(guó)科學(xué)院系の総合學(xué)術(shù)誌『科學(xué)通報(bào)（Science Bulletin）』に発表した論文の中で、新型コロナウイルスの漸進(jìn)的な変化モデルについて述べました。この変化モデルは、ウイルスが最初に発生した場(chǎng)所（PL0）は人が少なく、動(dòng)物宿主の生息地である可能性が高く、ウイルスは動(dòng)物宿主との間で「軍拡競(jìng)爭(zhēng)」を繰りかえしてきた結(jié)果、集団免疫のない人の群れに偶然に広まっていたとしています。

また、この変化モデルは、ウイルスはPL0から次の発生地（PL1）への侵入に成功するまでに、何度も失敗を経験してきたとみています。これまでは、一部の新型コロナウイルスが人と偶然に接觸したものの、非常に深刻な結(jié)果にならなかったため、無(wú)視されてきました。

さらに、PL0には次のような特徴があるとみられています。具體的には、(1)野生動(dòng)物の數(shù)が非常に多く、とりわけ野生コウモリの群れが存在する/(2)人影がまばらで比較的閉鎖的だが、少數(shù)の人はコウモリと比較的密接に接觸している/ (3)現(xiàn)地の人々は変異前の新型コロナウイルスに対し、一定の集団的免疫力を持っているため、感染発生の初期には、これらの場(chǎng)所はそれほど影響を受けていなかった可能性があるが、英國(guó)の変異株やデルタ変異株などの出現(xiàn)に伴い、これらの場(chǎng)所での感染がエスカレートする可能性があるということです。

また、これらの地域の人々は長(zhǎng)い時(shí)間の中で、新型コロナウイルスに対する集団免疫を確立してきた可能性があるため、そうした部分の記憶は抗體の中ではなく、T細(xì)胞に保存されている可能性が高いとみられています。呉氏は、このことは既存の検査技術(shù)に大きな課題をもたらしたが、「この問(wèn)題は、いつかは技術(shù)によって解決できると信じている」と述べました。そして、「それ以上に重要なことは、PL0が確認(rèn)されたとしても、その場(chǎng)所には『原罪』というものはない。新型コロナウイルスの起源は天災(zāi)であり、人災(zāi)ではない。人類(lèi)にできることは、感染にどう対処していけばよいのかということに盡きる」と強(qiáng)調(diào)しました。

呉氏はさらに、「完璧な」生物を作り出したのは、自然という「盲目の時(shí)計(jì)職人」であり、決して卓越した腕がある「創(chuàng)造主」ではないと改めて強(qiáng)調(diào)しました。呉氏は最後に、「いま、一部の者は発生源調(diào)査の機(jī)會(huì)を利用していくつかの研究機(jī)関の攻撃に乗り出しているが、そのようなやり方は研究室をまるで『神』とみなしているのと同じで、その本質(zhì)は荒唐無(wú)稽なものだ。発生源調(diào)査は厳粛な科學(xué)の問(wèn)題で、新型コロナウイルス感染癥は無(wú)數(shù)の人々の命と健康に関わり、世界の運(yùn)命共同體に関わっている。私たちとしては、世界がこの問(wèn)題で一刻も早く科學(xué)的?理性的態(tài)度となり、問(wèn)題と向き合い、真実を探り、真相に通じる道をいち早く見(jiàn)つけ出せるよう期待している」と語(yǔ)りました。（提供/CRI）