香港華字紙のサウスチャイナ?モーニングポストは16日付で、米國で投じられる研究開発費はGDP比で過去60年間の最低水準(zhǔn)に落ち込んでおり、2025年には中國に追い抜かれるとのリポートを紹介する記事を発表した。

リポートの著者は、米イリノイ州シカゴ郊外にあるノースウェスタン大學(xué)のベンジャミン?ジョーンズ教授だ。

ジョーンズ教授の調(diào)べによると、中國は2000年以來、研究開発に投じる資金を毎年16％増やし続けてきた。一方の米國は、研究開発に投じた資金は過去10年間の平均で國內(nèi)総生産（GDP）の2．8％で、研究開発費のGDPに占める割合は、過去60年間で最低水準(zhǔn)に落ち込んだという。中國が現(xiàn)在の第14次五カ年計畫を?qū)g行すれば、同計畫の対象最終年の25年には、中國が研究開発に投じる資金は米國を抜いていることになるという。

ジョーンズ教授は、中國が科學(xué)や技術(shù)のイノベーション分野での投資を大幅に増加させている狙いは、経済面で世界をけん引する存在になり、全世界での影響力を強化することとの見方を示した。一方の米國は、科學(xué)や技術(shù)分野の投資の不足が深刻で、米國人の生活水準(zhǔn)や健康、國家の競爭力、危機対応能力に悪影響が発生する可能性があるという。

ジョーンズ教授はリポート中で、中國が新型コロナウイルス用ワクチンの開発を懸命に進めたことにも言及した。中國の場合、國家の指導(dǎo)者は特定の脅威を感じた場合「最大限の行動を取る」傾向があり、新型コロナウイルス関連だけでなく、この傾向は常態(tài)化しているという。

サウスチャイナ?モーニングポストはさらに、トランプ前大統(tǒng)領(lǐng)や共和黨関係者、多くの米國人のワクチンや気候変動への態(tài)度から、米國では反科學(xué)の感情が橫行していることが見て取れるとするエリック?バーク香港科技大學(xué)名譽教授の意見を紹介した。バーク名譽教授は、反科學(xué)や反移民の感情が、將來の米國をさらに一歩、後退させる恐れがあるとの見方を示したという。（翻訳?編集/如月隼人）