全國炭素排出権市場初日の取引額35.6億円、さらに価格上昇の可能性―中國

人民網(wǎng)日本語版    2021年7月19日(月) 19時40分

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全國炭素排出権取引市場がこのほど北京、上海、武漢の3カ所で同時にスタート式典を行い、そして開場して初めての取引が行われた。資料寫真。

全國炭素排出権取引市場がこのほど北京、上海、武漢の3カ所で同時にスタート式典を行い、そして開場して初めての取引が行われた。これにより、各方面の注目を集める中國の全國炭素排出権取引システムが正式にリリースされ市場が動き出したことになる。初日の取り引きには、中國石油天然ガス、中國石油化工、中國華能集団、中國華電集団、申能集団などの企業(yè)が參加した。業(yè)界関係者によると、全國炭素排出権取引市場が開場したことは、中國の市場化された二酸化炭素(CO2)排出削減の取り組みが新たな段階に入ったことを示し、中國の気候変動対応の取り引きがまた一つ重要な一里塚に到達したことも示すという。経済參考報が伝えた。

全國取引市場は好調(diào)なスタートを切った。上海環(huán)境エネルギー取引所のデータによると、炭素割當(dāng)枠についた始値は1トンあたり(以下同)48元だった。9時30分に最初の取り引きが成立し、取引価格は52.78元、取引量は16萬トン、総取引額は790萬元だった。同日の市場は取引価格51.23元で引け、上昇幅は6.73%、平均取引価格は1トンあたり51.23元だった。同日の最高値は1トンあたり52.80元、最安値は1トンあたり48トン。総取引量は410萬4000トン、総取引額は2億1000萬元(約35億6000萬円)だった。

上海取引所の関係責(zé)任者は、「関連の取引ルールに基づき、1日の取引の平均価格がその日の最終取引価格になる。そのため、全國炭素取引市場の初日の炭素排出枠の終値は1トンあたり51.23元となる。全體として、全國市場の初日の取り引きは安定して秩序立っており、予想通りだった。取り引きに參加するマーケットエンティティの投資?取引への意欲が旺盛だった」と述べた。

第14次五カ年計畫期間がCO2排出量ピークアウトの重要な時期、窓口の時期であり、成熟し整備された炭素取引市場を構(gòu)築することは、CO2排出量ピークアウト、カーボンニュートラルを?qū)g現(xiàn)するための重要なルートだ。発電業(yè)界が炭素取引市場に組み込まれるようになるにつれ、グリーン?低炭素の発展実現(xiàn)を推進し、石油化學(xué)、化學(xué)工業(yè)、建築材料、鉄鋼、非鉄金屬、製紙、航空などCO2排出量の大きい業(yè)界がすべて全國炭素取引市場に組み込まれるようになる可能性がある。

今後の炭素排出枠取引価格の動きについて、業(yè)界関係者はそろって「これから価格は大きく上昇する可能性がある」と予測する。中國炭素フォーラムなどの機関が作成した「2020年中國炭素価格調(diào)査報告」の予測では、全國炭素排出権取引価格は市場開場當(dāng)初は1トンあたり約49元で、2030年には93元に達し、さらに今世紀(jì)中頃には167元を超えるという。

國金証券の研究報告書によると、炭素価格はさまざまな要因の影響を受けるため、現(xiàn)実的な価格予測の方法は歐州連合(EU)のCO2排出量ピークアウト時の歐州連合域內(nèi)排出量取引制度(EU-ETS)が域內(nèi)総生産(GDP)に占める割合から中國の炭素排出権取引市場の炭素価格を逆算することだ。EU28カ國は全體として中國よりも経済が発展しており、中國の炭素取引価格の対GDP比は最高でもEU市場に並ぶくらいだろう。試算によると、30年の中國炭素排出権取引市場の取引価格は1トンあたり80~120元ほどになるという。これは清華大學(xué)の張希良教授のチームが計算した2030年の全國炭素取引市場の取引価格は1トンあたり13ドルという數(shù)字に近い。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KS)

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