中國(guó)の情報(bào)サイト騰訊網(wǎng)はこのほど、中國(guó)の東京五輪選手団では、男子選手の割合が31％にまで低下したと紹介する記事を掲載した。原因は、男子と比べて好成績(jī)を収めやすい女子の優(yōu)遇があり、結(jié)果として男子スポーツの実力が低下したとの見(jiàn)方を示した。

中國(guó)は2008年の北京五輪大會(huì)に639人の選手を送り込み、男女の人數(shù)に大きな違いはなかった。12年のロンドン大會(huì)に出場(chǎng)した中國(guó)人選手は396人で、女子が男子よりも54人多かった。16年のリオデジャネイロ大會(huì)で中國(guó)の女子選手は256人で、選手全體の61％を占めた。男女の人數(shù)差は96人にまで拡大した。

21年開(kāi)催の東京五輪では、出場(chǎng)した中國(guó)選手は合計(jì)431人。うち女子選手は298人、男子選手は133人で、男子の比率は31％にまで低下した。なお、北京五輪で男女選手の差に大きな違いがなかったことには、本來(lái)ならば五輪出場(chǎng)のために「予選突破」が必要な種目でも、開(kāi)催國(guó)であったために無(wú)條件で出場(chǎng)できたことも関係しているという。

記事は現(xiàn)象面の特徴として、五輪に出場(chǎng)するための予選がある種目で中國(guó)の女子選手は五輪出場(chǎng)を果たしたが、男子選手は出場(chǎng)権を逃した種目が多い事を挙げた。団體競(jìng)技として代表的なのはサッカー、バスケットボール、バレーボール、水球、ホッケー、ビーチバレー、7人制ラグビーなどだ。その他にも、中國(guó)の男子選手が五輪本番に進(jìn)出できなかった種目は多い。

中國(guó)の選手団では、成績(jī)を見(jiàn)ても「女性上位」の傾向がみられる。04年のアテネ大會(huì)で、男子選手が獲得した金メダルは12個(gè)、女子は19個(gè)、男女混合種目は1個(gè)だった。08年の北京大會(huì)では男子が24個(gè)で女子が27個(gè)（女子重量挙げのメダル3個(gè)は、その後取り消し）。12年のロンドン大會(huì)では男子が17個(gè)、女子が20個(gè)、混合種目が1個(gè)だった。16年のリオ大會(huì)では男子選手が12個(gè)で、女子選手が14個(gè)だった。

記事は、五輪の出場(chǎng)者數(shù)でも、成績(jī)面でも女子が優(yōu)勢(shì)である背景には、男子の競(jìng)技の方が女子よりも競(jìng)爭(zhēng)が激烈であることがあると指摘。この背景に、中國(guó)の「とにかく金メダルを多く獲得する」という“戦略”が加わった。したがって、選手の育成について「女子に資源を集中させる」現(xiàn)象が発生した。記事によれば、さらにその結(jié)果として、男子種目ではアジアにおける競(jìng)爭(zhēng)力も低下し始めた。代表的な例は、サッカー、バスケットボール、バレーボールで中國(guó)の男子チームが東京五輪への出場(chǎng)を果たせなかったことという。

記事は、中國(guó)の五輪選手団で女子が優(yōu)勢(shì)な狀況を「陰盛陽(yáng)衰」と表現(xiàn)。この問(wèn)題については、時(shí)間をかけて解決されることを期待するしかないとの見(jiàn)方を示した。（翻訳?編集/如月隼人）