東京オリンピックの開會(huì)式で國歌を獨(dú)唱した女性歌手のMISIAについて、昨年の中國の音楽番組での敗退を振り返り、恥ずべき無知を今さら実感したなどと、その「國寶級(jí)」の実力を稱賛する聲が中國のネットで上がっている。

23日に行われた開會(huì)式では、MISIAがLGBTQのシンボルとなるレインボーカラーのドレス姿で登場(chǎng)し、國歌「君が代」を獨(dú)唱。MISIAは昨年、実力のある歌手が國內(nèi)外から集まり、歌唱力を競(jìng)う中國?湖南衛(wèi)星テレビの音楽番組「歌手SINGER」に出演しているため、中國でも知名度が高く、この獨(dú)唱はネットでも話題になった。

「歌手SINGER」でのMISIAは、その歌唱力と表現(xiàn)力で、それまで彼女を知らなかった中國の視聴者の度肝を抜き、早くから優(yōu)勝は間違いなしと言われていた。しかし、試合が進(jìn)むと中國の女性歌手ティア?レイ（袁婭維）に敗北し、男性歌手のホア?チェンユー（華晨宇）が優(yōu)勝することに。ホア?チェンユーが湖南衛(wèi)星テレビとつながりが深いこともあり、「裏がある」「出來レース」とアンフェアな戦いを疑う人や、「あなたが真の王者」とMISIAを稱賛する人が続出した。

今回、國歌獨(dú)唱に登場(chǎng)したMISIAを目にして、中國のネットでは過去の「無知」の恐ろしさをネットユーザーが次々に投稿。MISIAが「國寶級(jí)」歌手であり、中國出身で中華圏を代表する女性歌手フェイ?ウォン（王菲）に匹敵する存在なのを今さら実感したとして、「MISIAに比べたらホア?チェンユーは小物としか言いようがない」「格が違う」「ホア?チェンユーが國を代表して國歌を歌うなど絶対ありえない」「MISIAが『歌手』に出演したのは奇跡的なことだった」「まさに神の降臨だったんだね」などと、その偉大さを稱賛する聲が集まっている。

ニュースサイト大手の新浪（SINA）によると、中國で日本人歌手の知名度はそれほど高くなく、幅広い年代で知られているのは、過去には安室奈美恵や浜崎あゆみ、男性歌手の平井堅(jiān)、また近年では米津玄師といった顔ぶれだった?！父枋諷INGER」をきっかけに、ここにMISIAが加わり、さらに開會(huì)式で「國寶級(jí)」の偉大さを知らしめたと報(bào)じている。（Mathilda）