2021年8月10日、中國新聞網(wǎng)は、中國政府が娯楽施設で提供されるカラオケについて「違法內(nèi)容」を含む楽曲の提供を禁止する規(guī)定を設けたことを報じた。

記事は、文化?観光部が10日に「歌舞?娯楽場所のカラオケ音楽コンテンツ管理暫行規(guī)定」を発表したと紹介。同規(guī)定は10月1日より施行され、同部では全國のカラオケ音楽コンテンツ審査専門家チームを設立し、違法カラオケ楽曲リスト制度を構築すると伝えた。

同規(guī)定によれば、「違法楽曲」には國家の統(tǒng)一や主権、領土の完全性を脅かすもの、國家の安全を脅かす、あるいは國の名譽や利益を損なうもの、民族的なヘイト、差別を煽り、民族の団結を破壊するもの、國の宗教政策に反し、邪教や迷信を宣揚するものなどが含まれている。

この件について、中國のネットユーザーは「カラオケ業(yè)界、終わったな」「いつの時代に生きているのか……」「テレビ番組にどんどんモザイクが増えていく感じ」「文化部の仕事は一部の文化を切り捨てつつ、別の文化を育てるものだと思うのだが、育てずに切り捨ててばかりいる」「性の志向の不自由、言論の不自由、勉強の不自由に続き、音楽も不自由になった」といったコメントを殘している。

また、「コロナが流行してからはそもそもカラオケにあまり行こうと思わなくなった」「今もKTVに行ってる人なんてそんなにいるのかな」など、すでに中國のカラオケボックス?KTVの人気がかつてに比べて下火になっているとの見方を示すユーザーも少なからず見られた。（翻訳?編集/川尻）