2021年8月11日、獨(dú)國際放送局ドイチェ?ヴェレの中國語版サイトは、中國社會(huì)に根強(qiáng)く殘り、各種ハラスメントの溫床となっている「酒席文化」の問題點(diǎn)を指摘する記事を掲載した。以下はその概要。

中國のEC大手アリババグループで先日発覚した、上司による女性従業(yè)員に対するセクハラ問題により、「酒席文化」に対する議論や批判が盛り上がりを見せている。

「酒席文化」は、お酌をする、飲酒を進(jìn)めるといった方法で互いの交流を深めるもので、ビジネスの世界ではよく見られる。華人社會(huì)に広く存在し、日本や韓國にも似たような文化が存在する。中國人民大學(xué)経済學(xué)院の聶輝華（ニエ?フイホア）教授はこの文化を、中國の企業(yè)や組織における制度やルールが十分に整備されていないがための「陋習(xí)」であり、長期的に見て組織の発展を阻害するものだとの見解を示した。

中國の國有企業(yè)で働く23歳の女性社員は「上司が2か月に1度、組織の団結(jié)力を強(qiáng)める目的で飲み會(huì)を開くが、その翌日は體調(diào)が悪く、精神狀態(tài)も不調(diào)で仕事に集中できない。はっきり言って百害あって一利なしだ」と不満をこぼしている。中國新聞週刊が9日より実施している「若者が酒席文化にどれほど反感を持っているか」についてのアンケート調(diào)査では、50萬人以上が「非常に反感を持っていて、許せない」と答え、8萬人あまりが「現(xiàn)実において拒否することが難しく、參加せざるを得ない」と回答したことが明らかになっている。

臺(tái)灣國防醫(yī)學(xué)院の黃淑玲（ホアン?シュウリン）教授は酒席文化を「男性による関係づくりの手段」とし、女性従業(yè)員を排斥し、組織の監(jiān)督體系機(jī)能を失わせる、組織の健全な発展にとって有害なものと認(rèn)識(shí)している。臺(tái)灣の日本企業(yè)に勤める女性は會(huì)社の飲み會(huì)で上司からセクハラまがいの行為を受けたほか、職場でしばしば「女性社員はお酌をしなければいけない」といった話を耳にするとした上で、酒席文化は「女性に対するさまざまなリスペクトに欠ける、社會(huì)的に許されたいじめ、ハラスメントだ」と語った。

聶教授は、酒席文化の本質(zhì)は契約精神の欠如であるとし、中國社會(huì)が酒席文化から脫卻するには「よりオープンになり、制度を一層健全なものとし、かつ世界の潮流に融合して現(xiàn)代ビジネスの契約精神を受け入れることが必要だ」と指摘した。（翻訳?編集/川尻）