歩いている時(shí)、食事をしている時(shí)、乗り物に乗っている時(shí)、買い物をしている時(shí)……現(xiàn)代人はどこにいても、何をしていても、目と耳がスマートフォンから離れることがほとんどないようだ。「大分前からスマホの沼にはまっている」?fàn)顟B(tài)で、多くの若者が今、本來は生活や勉強(qiáng)にあてるべき時(shí)間を取り戻そうとしている。興味深いのは、時(shí)間を取り戻そうとする若者が、ニッチ市場を形成していることだ。中國青年報(bào)が伝えた。

■「どうやってスマホから離れるか」が若者の新たな悩みに

浙江科技學(xué)院を今年卒業(yè)したばかりの葉さんは目下、大學(xué)院の入試準(zhǔn)備をしているが、「深刻な引き延ばし癖」とスマホが最大の「敵」だという。大學(xué)近くに自分で部屋を借りて住んでいる娘を心配する両親は、偶然にニュースで「監(jiān)督師」のサービスを知り、すぐに申し込んだ。葉さんは最初は複雑な気持ちだったが、実際にサービスを2週間體験してみたところ、勉強(qiáng)が大いにはかどったという。

ショッピングプラットフォームを検索してみると、學(xué)習(xí)監(jiān)督サービスを?qū)熼Tに提供するネットショップがたくさんあることがわかる。中には創(chuàng)業(yè)3～6年という「老舗」もいくつかあり、ニーズに応じてスタンダード監(jiān)督サービスと強(qiáng)化版監(jiān)督サービスの2種類から選べるようになっている。プラットフォームが公開したデータによると、こうした店舗の多くは1カ月あたりの売り上げが100件を超える。あるネットショップの顧客サービス擔(dān)當(dāng)者は取材に、「うちは試験の種類に応じて適切な學(xué)歴をもった監(jiān)督師をマッチングする。500元（約8500円）で1カ月間、1200元（約2萬円）で3カ月間の監(jiān)督サービスを提供する。監(jiān)督師はお客様と一緒に計(jì)畫を立て、入試準(zhǔn)備のアドバイスをし、やる気にさせる。また、監(jiān)督師のサービスコンテンツはお客様に応じたオーダーメイドが可能で、勉強(qiáng)の監(jiān)督以外にも、仕事、生活時(shí)間、ダイエットの監(jiān)督などのコンテンツも提供できる」と話した。

葉さんは人による監(jiān)督だけでなく、時(shí)間管理のアプリケーションも普段から利用している。學(xué)習(xí)計(jì)畫に合わせて決まった時(shí)間になると知らせるだけでなく、オンラインで「自習(xí)室」を設(shè)定することもできる?！冈O(shè)定した時(shí)間內(nèi)はスマホの畫面を切り替えられない。つまりスマホをロックしたのと同じことになる。ルームメイトと一緒にオンライン自習(xí)室を立ち上げ、毎日お互いの勉強(qiáng)時(shí)間をチェックしていて、5時(shí)間未満だと退場させられる」という。

西安交通大學(xué)に通う大學(xué)院生の鄭凡非（ジョン?ファンフェイ）さんは昨年の大學(xué)院入試準(zhǔn)備期間に、人による監(jiān)督や時(shí)間管理アプリではなく、「スマホ時(shí)間設(shè)定ボックス」を購入し、本當(dāng)にスマホをロックしてしまった?！袱い膜猊隶悭氓趣筏郡辚伐绌`ト動(dòng)畫を見たりしていて、入試準(zhǔn)備中もスマホを手放せなかった」と鄭さん。スマホ時(shí)間設(shè)定ボックスとは設(shè)定された時(shí)間が過ぎるまで開けられないプラスチックの箱で、「予定時(shí)間にならないと開けられない。ロックすると、電話も出られなくなる」ものだ。

あるショッピングプラットフォームではこうしたボックスを扱う店舗は數(shù)百に上り、実にいろいろな種類の商品があって、価格は數(shù)十元から100元あまりとさまざまだ。1カ月の売り上げは最高で2000個(gè)を超え、新しい「ニッチ市場のネットで人気の神アイテム」になった。

■悩みの背後に新職業(yè)?新市場

スマホから離れて、時(shí)間を勉強(qiáng)に充てるのが、今の向上心ある若者の新たなニーズで、このことが大きな市場も生み出している。人によるサービスからアプリまで、さらには外部のデバイスまで、業(yè)者がそれぞれの強(qiáng)みを発揮する。

スマホ時(shí)間設(shè)定ボックス「keepinbox」を設(shè)計(jì)?生産する「90後（1990年代生まれ）」の青年起業(yè)家の堵舜（ドゥー?シュン）さんは、かつて大學(xué)院入試前にスマホの「深刻な依存狀態(tài)」になった?！鸽娫挙筏酷幛钎伐绌`ト動(dòng)畫を見ていると、1～2時(shí)間があっという間に過ぎてしまう。そこでこういう商品を打ち出して、同じように『スマホの沼にはまっている』人が自分を律するのをサポートしようと思った」とこれまでの経緯を語った。

堵さんはさらに、「自分が考える商品は、ただ単にスマホをロックするだけではだめだった。それだと生活や仕事に支障があるからだ。うちの商品は5分から12時(shí)間までの間で自由に時(shí)間を設(shè)定できる。電話を受ける窓口、充電の差し込み口、自習(xí)室の靜音モデルが備わり、緊急プログラムもあって2回まで緊急解除ができるようになっている。このプロジェクトが動(dòng)き出した當(dāng)初、訪問や調(diào)査研究を通してニーズのあることはわかったが、経験がないのと新型コロナウイルス感染癥が発生したため、第一世代の商品をオンラインで売り出せたのは昨年5月になってからのことだった」と振り返った。

堵さんは、「発売から5カ月で第1期生産分の5000個(gè)が完売した。これまでに5萬個(gè)近くを販売した」と述べた。

監(jiān)督師の店を経営する「95後（1995年から1999年生まれ）」の余本欽（ユー?ベンチン）さんは、溫州大學(xué)に入學(xué)してすぐに淘寶（タオバオ）に登録した監(jiān)督師の店舗が、今では2つの支店を擁し、1300人を超える監(jiān)督師を抱えるまでに成長するとはこれまで想像だにしなかったという。「大學(xué)に入ってすぐにゲームに夢中になった。自分を律して勉強(qiáng)に戻すために、監(jiān)督してくれる人を探した。その後、時(shí)間を取り戻して自分を律する必要のあるより多くの人をサポートしようと考えたが、経営の経験がないので、店舗は登録後ずっと管理する人がいない開店休業(yè)狀態(tài)だった。當(dāng)時(shí)、同じような店がすでに4～5店はあった」

2018年4月になり、余さんは監(jiān)督師のサービスをプラットフォームで検索する人がたくさんいることに偶然気づいた。そこで自分で店舗を運(yùn)営することにした。18年の1カ月の売り上げは80～100件で、19年から増加し始めたが、サービスの質(zhì)を保証するため、月200件前後にセーブした。20年はニーズがさらに高まったが、月400～500件前後にセーブした。「現(xiàn)在は淘寶プラットフォームに店舗を開設(shè)しただけでなく、一部の教育機(jī)関と協(xié)力し、（ショート動(dòng)畫供給アプリの）『TikTok（ティックトック）』や（ショッピング?交流プラットフォームの）『小紅書』などのプラットフォームでもサービスを打ち出しており、受注件數(shù)はますます増えている」という。

余さんの店舗の注文を見ると、親が子どものために注文するケースもあれば、大學(xué)の各種資格試験の準(zhǔn)備をする學(xué)生や留學(xué)生が自分のために注文するケースもある。また、サラリーマンが一定期間內(nèi)の仕事の進(jìn)捗管理をするために注文するケース、さらにはダイエットや早寢早起きのために注文するというケースもある。（提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KS）