ドイツメディアのドイチェ?ヴェレは12日、臺(tái)灣パイナップルをめぐる騒動(dòng)と今後について報(bào)じた。

中國(guó)は臺(tái)灣産のパイナップルから害蟲(chóng)が検出されたとして、今年3月1日から禁輸措置を取った。臺(tái)灣は中國(guó)による「経済制裁」との見(jiàn)方を示し、日本や豪州などへの販路拡大に動(dòng)いてきた。日本のスーパーでは品薄になるなど、一時(shí)的に「臺(tái)灣パイナップルブーム」が起きた。

臺(tái)灣農(nóng)業(yè)委員會(huì)の上半期のデータによると、中國(guó)が臺(tái)灣パイナップルの輸入を禁止してから4カ月の日本への出荷量は1萬(wàn)6556トンに急増。前年比で8倍以上になり、「日本が中國(guó)に代わって臺(tái)灣パイナップル最大の輸出市場(chǎng)になった」という。農(nóng)業(yè)に詳しく「果物政治學(xué)」の著者でもある作家の焦鈞氏は7月にSNSの投稿でこのデータに言及。「日本市場(chǎng)が大きく成長(zhǎng)したことが、中國(guó)の輸入禁止によるショックを軽減した」との見(jiàn)方を示した。

焦氏によると、生産期間が長(zhǎng)く生産量の多い「金鑽パイナップル」が中國(guó)の輸入禁止の衝撃を乗り越えたほか、「ミルクパイナップル」も甘みが強(qiáng)く長(zhǎng)時(shí)間の保存に耐えられないという問(wèn)題を解決して、引き続き日本に輸出されている。ある臺(tái)灣の農(nóng)家は「日本は農(nóng)産物の輸入に慎重。最初の1カ月はサンプルを空輸して品質(zhì)を確認(rèn)、その後、熟成度とコンテナの溫度を管理するよう求められた。日本で販売するにはすべてのステップで成功する必要がある」と語(yǔ)っていたという。

焦氏は今回の「成果」は、政治的な考えや人情などによる短期的なものではなく、日本の販売店が実際に商品が良く売れたことでもうかったことに基づくものだと指摘。一方で、こうした市場(chǎng)をいかに維持するかが大切だと強(qiáng)調(diào)し、老朽化した集荷場(chǎng)の改善などに投資するほか、一つの市場(chǎng)に依存する狀況を変えていかなければならないとした。

また、地政學(xué)的に見(jiàn)た場(chǎng)合、「もし中國(guó)が臺(tái)灣の民進(jìn)黨政権に打撃を與えようとしたのであれば、『因小失大』（小さな利益にこだわり大きな損失を招くこと）になったかもしれない」と指摘。3月の輸入禁止令はむしろ臺(tái)灣と日本の関係をより緊密にする活性剤になった可能性があるとし、ここ數(shù)カ月間、日本が臺(tái)灣の安全保障問(wèn)題で中國(guó)に対して強(qiáng)気の姿勢(shì)に出ていることを挙げた。

ただ、日本市場(chǎng)が中國(guó)市場(chǎng)に取って代わることはやはり難しいとも指摘する。ドイチェ?ヴェレが臺(tái)灣の農(nóng)業(yè)統(tǒng)計(jì)を調(diào)べたところ、21年3～6月の臺(tái)灣のパイナップル輸出総量は前年の3萬(wàn)7225トンから2萬(wàn)3459トンへと約37％減少、売上高も4453萬(wàn)5000ドルから2942萬(wàn)8000ドルへと約34％減少した。日本での販売量が大幅に増加したものの、中國(guó)市場(chǎng)での損失は賄い切れなかった。

焦氏は「日本市場(chǎng)が中國(guó)市場(chǎng)に追いつくすべはない」としながらも、（中國(guó)市場(chǎng)への）依存度はかつての9割から大幅に低下したと評(píng)価。ただ、パイナップルの成功は必ずしも再現(xiàn)できるものではないとし、「原因は日本への果物販売に制限があること。日本市場(chǎng)で売れるのはマンゴーか、冬の柑橘類(lèi)くらい」とした。パイナップルは「因縁」で成功したものの、この輸出力を維持するためには継続的な観察が必要との考えを示した。（翻訳?編集/北田）