2021年8月15日、中國メディアの観察者網(wǎng)は、「731部隊(duì)」の部隊(duì)長を務(wù)めた北野政次が戦後米軍に提出した供述書が、黒龍江省で初めて公開されたと報(bào)じた。

記事は、黒龍江省ハルピン市にある侵華日軍第731部隊(duì)罪証陳列館が15日、731部隊(duì)の第2代部隊(duì)長を務(wù)めた北野政次が米軍に対して提出した17ページにわたる供述書を初めて公開したと紹介。北野は1942年8月から45年3月まで同部隊(duì)長を務(wù)め、終戦後に上海で捕虜となった後、46年1月に日本に引き渡され、米陸軍の生物兵器研究拠點(diǎn)であるデトリック基地（現(xiàn)在のフォート?デトリック）から派遣された調(diào)査官の尋問を受けるとともに、米軍に対して731部隊(duì)による細(xì)菌戦や人體実験に関する供述書を提出したと伝えた。

そして、供述書では、同部隊(duì)の初代部隊(duì)長である石井四郎についての記述に加え、任務(wù)、編成、研究の成果、細(xì)菌兵器の各分野について系統(tǒng)立った記述がなされており、「石井中將は関東軍の要求していない內(nèi)容についても研究を行った。最初は伝染病の予防という観點(diǎn)から研究していたが、その後國際人道主義に反するような細(xì)菌兵器の研究を始め、秘密部隊(duì)の創(chuàng)設(shè)に至った」と説明しているとした。

その上で、同陳列館の金成民（ジン?チョンミン）館長が「北野の供述では冒頭から731部隊(duì)の罪について日本の國としての行為ではなく、石井四郎個(gè)人の行為とし、自らの責(zé)任から極力逃れ、責(zé)任を隠蔽（いんぺい）しようとする態(tài)度が見られる。また、北野はデトリック基地が調(diào)査官を派遣した目的が自らを罰することではなく、細(xì)菌戦などのデータ収集であることが分かると多弁になった」と解説したことを伝えている。（翻訳?編集/川尻）