日本の人気聲優(yōu)が続々と中國に進出しているとの報道が、中國のネット上で注目を集めている。

中國メディアの観察者網(wǎng)は20日、日本メディアの記事を引用し「日本の人気女性聲優(yōu)が近年、中國で人気を博し続けている。水樹奈々、花澤香菜ら日本のトップ聲優(yōu)は中國で多くのファンを獲得しているほか、有名聲優(yōu)も続々とbilibili（ビリビリ動畫）に進出。アニメキャラクターの聲で中國のネット流行語に挑戦したり、中國ドラマのアテレコに挑戦したりと、中國要素満載の動畫コンテンツをたびたび投稿している」と伝えた。

また、「日本の報道によると、中國の蕓能界の出演料は日本とは桁違い。特に中國ではソーシャルゲーム市場の將來性が高く評価されており、中國企業(yè)が聲優(yōu)に払うギャラはハリウッド並みで、日本のギャラの10倍から100倍にもなるという。日本では、人気の高い若手聲優(yōu)でも新卒並みの給料しかもらえないそうだ」とも伝えている。

観察者網(wǎng)は、豊崎愛生や徳井青空、大橋彩香、花澤香菜ら人気聲優(yōu)がビリビリ動畫に投稿したコンテンツを參考として掲載している。

日本の聲優(yōu)は中國で特にアニメファンに大人気だ。以前行われた「5秒で思いつく日本人」を問うネットアンケートでは、俳優(yōu)の木村拓哉、女優(yōu)の新垣結(jié)衣、中國で絶大な人気を誇るタレントの蒼井そら、フィギュアスケートの羽生結(jié)弦らと共に、花澤香菜の名前も挙がった。また、昨年7月に花澤香菜と小野賢章が結(jié)婚した際には、數(shù)億人のユーザーを持つ中國版ツイッター?微博（ウェイボー）のランキングで1位を獲得した。

日本の聲優(yōu)が待遇の良い中國に流れる可能性について、中國のネットユーザーからは「中國人はお人好しで金持ちだから」「やっぱり中國のファンはニラ狩り（アイドルのファンなどがお金を搾り取られること）に遭うのね」「かつて香港や臺灣の蕓能人が大挙して中國本土にやってきたことを思い出した」といったコメントを寄せた。

また、「日本の聲優(yōu)のレベルは本當に高い」「実力に見合った金を稼ぐのは何の問題もない」「花澤香菜や豊崎愛生はトップ聲優(yōu)だが10年前から人気だったので、高い値が付くのは普通のこと」「國內(nèi)の聲優(yōu)は大した仕事はしないのに態(tài)度だけはデカい」との聲がある一方、「聲優(yōu)業(yè)界は國內(nèi)でも徐々に発展してきている。（中國の）新世代の聲優(yōu)は本當に素晴らしいと思う」「中國國內(nèi)の配音演員（聲優(yōu)）にもすごい人はいっぱいいる。でも彼らは基本的に裏方仕事で、軽々しく表に出てくることはないから知名度が低いだけ」など、中國國內(nèi)にも優(yōu)れた聲優(yōu)はいるとの聲も少なくない。

このほか、以前靖國神社を參拝した日本の聲優(yōu)に中國人から批判が殺到した件について、「高いギャラを払うのは問題ないが、中國で金を稼いでおきながら靖國神社に參拝する者は封殺すべき」「聲優(yōu)が中國に來るのは良いことだし歓迎する。政治について個人的な考えを持つことも問題ない。ただ、公然と鬼を拝み（靖國參拝）、公然と中國を侮辱する者は出て行ってほしい」などの意見も出ている。

中國では先日、人気俳優(yōu)だったチャン?ジャーハン（張哲瀚）が數(shù)年前に靖國神社を訪問していたことが判明し炎上、當局から封殺される事態(tài)も起きている。中國に進出する日本の聲優(yōu)は、一夜にして転落するリスクもあることは意識しておいた方がよさそうだ。（翻訳?編集/北田）