中國(guó)は、自動(dòng)運(yùn)転の話題が途切れることはない。百度やシャオミ（小米）などの大企業(yè)が中心だが、スタートアップ関連ニュースも非常に多い。中國(guó)自動(dòng)運(yùn)転の現(xiàn)在地とはどの辺りだろうか。最新ニュースから探ってみよう。

■自動(dòng)運(yùn)転スタートアップ…活発な資金調(diào)達(dá)

2021年の夏、數(shù)多くの自動(dòng)運(yùn)転関連の投資案件が伝えられた。その中から主な企業(yè)を見ていこう。

飛歩科技…2017年、杭州で設(shè)立。スマート交通の実現(xiàn)、自動(dòng)運(yùn)転の車両と道路のクラウドを確立、具體的には、港灣トラックの“自動(dòng)集荷車隊(duì)”を目指す。8月、シリーズBプラスで1億元を調(diào)達(dá)。

深セン佑駕創(chuàng)新科技（MINEEYE）…2013年、深センで設(shè)立。當(dāng)初シンガポール政府の支援で、運(yùn)転支援システム（ADAS）を研究していた。その後自動(dòng)運(yùn)転システムへ進(jìn)み、車両、歩行者、車道、信號(hào)、標(biāo)識(shí)など道路狀況の視覚感知システムを獨(dú)自開発した。7月、シリーズDプラスをまとめる、調(diào)達(dá)金額は不明。

軽舟智航…2019年、北京で設(shè)立。大規(guī)模な智能シミュレーションと自己學(xué)習(xí)システムにより、自動(dòng)運(yùn)転の実現(xiàn)を目指す。複雑な都市交通シーンに焦點(diǎn)を當(dāng)てたL4自動(dòng)運(yùn)転ソリューション「Driven-by-QCraft」を発表した。自動(dòng)ミニバス「龍舟ONE」がすでに蘇州、深センなどでコミュニティーバスとして稼働している。バイトダンス、美団が出資。8月、シリーズAで1億ドルを調(diào)達(dá)。

嬴徹科技（Inceptio Technology）…2018年、上海で設(shè)立。自立走行トラックの操縦システム「軒轅」を自主開発。これはL3の自動(dòng)運(yùn)転技術(shù)に相當(dāng)する。今後はトラックの電動(dòng)化にも注力。多くの物流會(huì)社とサービス契約を締結(jié)している。8月、シリーズBで2億7000萬ドルを調(diào)達(dá)。美団、京東が出資。

上海幾何夥伴智能駕駛…2018年、上海で設(shè)立。機(jī)器感知とディープラーニング技術(shù)を用いて、低コスト、量産容易なL2～L4までの自動(dòng)運(yùn)転技術(shù)を提供する。各種機(jī)器感知の融合とAIによる意思決定技術(shù)のリーダーを目指す。8月、シリーズAで4億元を調(diào)達(dá)。百度、シャオミが出資。

禾賽科技…2014年、上海で設(shè)立。ガス検知機(jī)やレーダーなどの生産と、サービスを提供。6月、シリーズDで3億ドルを調(diào)達(dá)。シャオミ、美団が出資。また百度傘下の集度汽車と戦略提攜。

設(shè)立間もない企業(yè)がひしめき合い、システム開発を競(jìng)っている。

■先行する百度…ロボタクシーの営業(yè)テスト本格化

百度は2017年、自動(dòng)運(yùn)転技術(shù)Apollo計(jì)畫が、國(guó)家AIプロジェクトに採(cǎi)用された、この分野のリーディングカンパニーだ。

その百度は8月末、自動(dòng)運(yùn)転アプリ「蘿蔔快跑」をリリースした。直訳すれば“俊足の人參”となる。北京、広州、長(zhǎng)沙、河北省?滄州の先行4都市では、このアプリから自動(dòng)運(yùn)転ロボタクシーを呼び出すことができるようになった。

北京市のカバーエリアは東部の通州區(qū)だ。大規(guī)模な公園施設(shè)や、産業(yè)園が複數(shù)存在している。そこで1日當(dāng)たり100人以上、26の公道で50キロメートルを超える走行試験を?qū)g施する。2023年には數(shù)百臺(tái)を投入する。ただしまだ安全監(jiān)視員が同乗している。

ラフなコスト計(jì)算によれば、従來型タクシー（內(nèi)燃機(jī)関）の1臺(tái)當(dāng)たりコストは、燃料、保険、ドライバー人件費(fèi)など113萬元、EV車で92萬元という。それが自動(dòng)運(yùn)転車の場(chǎng)合、安全監(jiān)視員同乗では136．8萬元だが、完全自動(dòng)になれば49．2萬元に下がる見込みだ。

課題は多いが、本格的な営業(yè)テストの段階へ到達(dá)したのは間違いない。

■新規(guī)參入のシャオミ…人材募集と企業(yè)買収

後発の代表はシャオミ（小米）である。シャオミは2021年3～4月、電気自動(dòng)車産業(yè)への進(jìn)出を表明、「小米汽車」の商標(biāo)登録を申請(qǐng)した。今後10年で100億ドルを投資し、3年以內(nèi)に新車をリリースする予定という。

4カ月後の7月末には、120の募集職位と採(cǎi)用條件、報(bào)酬を発表した。詳細(xì)を極めたリストだ。続いてL4級(jí)自動(dòng)運(yùn)転研究開発に関わるエリート人材の募集を開始した。総勢(shì)500人規(guī)模である。

投資も盛んに行った?？k目科技（自動(dòng)運(yùn)転支援システム）禾賽科技（レーザーレーダー）幾何夥伴（自動(dòng)運(yùn)転支援システム）などの資金調(diào)達(dá)に參加した。また、燃料電池企業(yè)、海之博電子、蜂巣能源などにも投資した。さらにQ2決算報(bào)告から、深動(dòng)科技（DeepMotion）を7737萬ドルで完全買収したことが明らかとなった。同社は高精度の地図を中心に、自動(dòng)運(yùn)転ソリューションを提供している。

そして9月1日、いよいよ「小米汽車有限公司」が動(dòng)き出した。した。資本金100億元で正式に登記、従業(yè)員300人でスタートした。しかし、このスピード感で先行する百度に追い付けるのだろうか。

■ブレークスルーは可能か

9月1日施行のデータ安全法により、自動(dòng)運(yùn)転の試験データも、當(dāng)局に提出する対象となる。とはいえ昨今の中國(guó)IT界では、自動(dòng)運(yùn)転は最も無難で前向きなテーマだ。百度やシャオミだけでなく、その他のIT巨頭もスタートアップの囲い込みを狙っている。さらに地方政府の支援もあり、すでにすそ野の広い産業(yè)構(gòu)成ができている。自動(dòng)車メーカー主體の日本とは対照的である。技術(shù)的ブレークスルーの起こる可能性は十分ありそうに見えるが、果たしてどうだろうか。

■筆者プロフィール：高野悠介

1956年生まれ、早稲田大學(xué)教育學(xué)部卒。ユニー株（現(xiàn)パンパシフィック）青島事務(wù)所長(zhǎng)、上海事務(wù)所長(zhǎng)を歴任、中國(guó)貿(mào)易の経験は四半世紀(jì)以上?，F(xiàn)在は中國(guó)人妻と愛知県駐在。最先端のOMO、共同購(gòu)入、ライブEコマースなど、中國(guó)最新のB2Cビジネスと中國(guó)人家族について、ディ－プな情報(bào)を提供。著書：2001年「繊維王國(guó)上海」東京図書出版會(huì)、2004年「新?繊維王國(guó)青島」東京図書出版會(huì)、2007年「中國(guó)の人々の中で」新風(fēng)舎、2014年「中國(guó)の一族の中で」Amazon Kindle。