2021年9月19日、中國(guó)のポータルサイト?百度に、北京市の故宮付近で夜間に土を掘り返す作業(yè)が行われ、ネット上では「永楽大典」が見(jiàn)つかったのではないかと話題になったと報(bào)じる記事が掲載された。

記事は、18日夜から19日朝にかけて、ネット上で「故宮の東華門(mén)の外で大規(guī)模な工事が行われている。メンテナンス工事ではなく、永楽大典を発掘しているのではないか」との書(shū)き込みが行われ、ネットユーザーの間で議論が起きたと紹介。微博に掲載された現(xiàn)場(chǎng)の寫(xiě)真では、夜中にショベルカーで土を掘り返す様子や、地下につながる井戸のような口から下に向かってはしごが架けられている様子が見(jiàn)られたと伝えた。

そして、話題にのぼった「永楽大典」について、明の永楽年間に當(dāng)時(shí)の皇帝が編さんを命じた大百科で、天文學(xué)、地理、人事、名物、陰陽(yáng)學(xué)説、仏教や道教、工蕓品などに関する古典書(shū)籍約8000篇が収録されており、全部で2萬(wàn)2877巻、1萬(wàn)1095冊(cè)、約3億7000萬(wàn)字におよぶ非常に巨大な作品であると説明。19世紀(jì)の歐米列強(qiáng)による北京進(jìn)攻で大部分が散逸し、現(xiàn)在ではわずか810巻、400冊(cè)あまりが殘るのみであるほか、その多くが日本、米國(guó)、英國(guó)、ドイツなど8つの國(guó)に渡り、現(xiàn)地の博物館などが所蔵していると紹介した。

記事はその上で、故宮博物院の現(xiàn)場(chǎng)作業(yè)擔(dān)當(dāng)者が「実際の工事は故宮の敷地內(nèi)ではなく、東華門(mén)の外側(cè)で行われた。敷地內(nèi)での土を掘り返しての工事には厳しい許認(rèn)可制度が取られており、簡(jiǎn)単に土を掘ることはできない」と説明し、今回の工事について「考古プロジェクトではないのでご安心を。電力設(shè)備の保守工事だった。夜間に実施したのは、來(lái)場(chǎng)客への影響を最大限なくすため。9月末まで午前0?5時(shí)に作業(yè)を行う予定だ」と語(yǔ)り、「永楽大典」の発掘作業(yè)説を否定したことを紹介。この回答に中國(guó)のネットユーザーからは「そりゃ、ショベルカーで貴重な本を掘り返すわけないよな」「考古學(xué)の発掘作業(yè)に対する知識(shí)の普及が不十分だということが分かった」といった感想が見(jiàn)られたことを伝えている。（翻訳?編集/川尻）