韓國の獨占狀態(tài)を打破、世界最大の中國LNG船は「4000萬人1カ月分」を運搬

Record China    2021年9月21日(火) 8時10分

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中國の情報サイト「騰訊網(wǎng)」は「韓國の獨占を打破、中國は世界最大のLNG船を建設(shè)中 1度に4000萬人の1カ月の生活用に提供」と題する記事を発表した。寫真は青島港に停泊中の外國籍のLNGタンカー。

中國の情報サイト「騰訊網(wǎng)」はこのほど、「韓國の獨占を打破、中國は世界最大のLNG船を建設(shè)中 1度に4000萬人の1カ月の生活用に提供」と題する記事を掲載した。

記事は冒頭で、中國の2020年における天然ガス消費量は3259億1000萬立方メートルと説明。同年の國內(nèi)生産は1925億立方メートルであり、中國は需要を満たすために、外國からの天然ガス輸入が不可欠と論じた。

天然ガスは常溫常圧では気體だが、セ氏氷點下163度に冷卻すれば、液化させての運搬が可能になる。いわゆる液化天然ガス(LNG)だ。LNGにすれば船舶を利用した輸送が可能になるが、安全関連の要求は極めて高い。記事は、輸送中にLNGが漏れた場合には「ただちに爆発し、船は破壊され人が死ぬ」と説明した。

記事によると、中國では「50トン以上のLNG」が「重大危険源」に指定されており、波止場や周辺住民の安全を保障するために、接岸などについて厳しい制限があるという。

LNGタンカーの歴史については「わずか40年」と紹介。LNGタンカーの建造は、1980年以前には歐米先進國の獨占狀態(tài)だったが、「1980年代になると、日本は歐米からLNGタンカーの関連技術(shù)や特許を?qū)毪筏俊?980年からは自國の船主のためのLNGタンカー建造を開始し、歐州の造船所とLNGタンカーの建造市場における競爭局面が次第に形成された」と説明した。

1990年代になると、歐州の造船所はLNGタンカー建造での競爭力を失った。代わりに臺頭したのが韓國で、韓國の三大造船企業(yè)である大宇(テウ)造船海洋、三星(サムスン)重工業(yè)、現(xiàn)代(ヒュンダイ)重工業(yè)によるシェアは、全世界のLNGタンカーの70%に達したという調(diào)査結(jié)果もあるという。

記事は、LNGタンカーの建造に取り組んだ中國企業(yè)として、滬東中華造船を紹介した。中國ではLNGタンカーの建造が「ほぼゼロ」からのスタートだったので、知識を得るための「専門誌」の収集から始めたという。1998年前後には、LNGタンカーの建造に関する特許を持つ仏GTT社が接觸してきたために、技術(shù)を紹介してもらい、何度も接觸を重ねた上で、2000年には技術(shù)導(dǎo)入で合意に達した。

滬東中華造船はその後も、極めて重要かつ大量の技術(shù)的問題の解決を進め、2008年4月には14萬7000立方メートル積みのLNGタンカー「大鵬昊」を船主に引き渡した。同船は、1度の航海で上海市民2300萬人が1カ月に使用する量のLNG運搬が可能という。

滬東中華造船は全世界で13社目の、LNGタンカー建造技術(shù)を有する企業(yè)になった。2021年8月29日には、香港の船舶リース會社に17萬4000立方メートル積みのLNGタンカー「木蘭」を引き渡した。

搭載量17萬4000立方メートルはLNGタンカーとして世界の主流だが、滬東中華造船は現(xiàn)在、27萬立方メートル積みのLNGタンカーを建造中だ。同タンカーは世界最大のLNGタンカーになる見込みで、4000萬人が1カ月生活するのに必要な量のLNGを運搬できるという。

記事は、滬東中華造船が建造したLNGタンカーについて、韓國企業(yè)によるタンカーとは「まだ距離がある」との聲が多いことについて「確かにそうだ」と肯定。韓國企業(yè)については「1990年代から建造を始め、米國の技術(shù)に支援された。世界最先端の素材を使うこともできた。中國にはそのような條件がなかった」と説明した。

記事は最後の部分で、中國がLNGタンカーについて自主開発と自主建造を続けていることは、「國家のエネルギー分野の安全を自らの手でしっかりと握ること」と主張した上で、「(外國の技術(shù)との)距離をはっきりと認識し、追いつく努力をする。中國のLNGタンカー技術(shù)は將來、ますます素晴らしくなると信じる」と表明した。(翻訳?編集/如月隼人

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