中國で電気自動(dòng)車（EV）メーカーの淘汰（とうた）が進(jìn)んでいると米ブルームバーグ通信が報(bào)じた。一部の中國EVＶメーカーは米國のテスラに匹敵するほどの販売臺(tái)數(shù)を誇るが、メーカーが多過ぎて経営に行き詰る企業(yè)も目立つ。危機(jī)感を抱いた中國政府も再編を後押ししている。

ブルームバーグ通信によると、蔚來汽車（NIO）や小鵬汽車といった一部のEVメーカーは多額の資金集めに成功。中國市場でテスラとも互角に渡り合っているが、中國EVブームの裏側(cè)を如実に示しているのが拝騰と博郡だ。EV量産に必要な巨額の資金を調(diào)達(dá)することができず、経営に行き詰まるEVメーカーが相次いでいる。

拝騰はドイツのBMWや日産自動(dòng)車の元幹部らが創(chuàng)業(yè)した。同社は昨年7月、すべての國內(nèi)事業(yè)を停止、従業(yè)員を一時(shí)帰休とした。南京にあるEV工場はモダンかつ巨大で、太陽を浴び輝いているが、出迎えてくれるのは完全な靜寂だ。新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）以後、生産は停止され、1人の警備員を除けば辺りには誰もいない。

博郡は米フォードの中國人幹部が2016年に設(shè)立。3工場で年産計(jì)70萬臺(tái)を目標(biāo)としていたが、資金が盡き1臺(tái)も生産せずに破綻した。工場の敷地內(nèi)には雑草が繁り、入り口には同社の破綻を告げる裁判所の通知が貼られている。

中國の登録自動(dòng)車メーカーは約846社。そのうち300社余りが新エネルギー車（NEV）を量産するメーカーだ。NEVはEVまたはプラグインハイブリッド（PHV）車として大まかに定義される。20年だけでも中國では生産能力が約500萬臺(tái)分増えたが、これは同年の國內(nèi)販売実數(shù)の約4倍に上る。

EVメーカーの多くは、地方政府の支援や中國をEV大國にするという中央政府の夢を?qū)g現(xiàn)させるための奨勵(lì)策を踏まえ創(chuàng)業(yè)した。潮目が変わったのは昨年11月。當(dāng)局は地方政府に対し、自動(dòng)車業(yè)界への支援規(guī)模を見直し再報(bào)告するよう求めた。制限のない投資や経営破綻、見捨てられた工場に危機(jī)感を抱いた中國政府がブレーキをかけている。

肖亜慶工業(yè)情報(bào)相は13日の記者會(huì)見で、EVメーカーが「多過ぎる」と指摘。一段の市場統(tǒng)合が必要だとして、企業(yè)の合併?買収（M&A）が奨勵(lì)されると述べた。ブルームバーグ通信は政府がEV業(yè)界向けに生産臺(tái)數(shù)の上限を設(shè)けることを検討していると報(bào)道。さらに事情に詳しい関係者の話として「余剰生産能力が整理されるまで、地方政府は新規(guī)事業(yè)を認(rèn)めない」とも伝えた。（編集/日向）