真鍋さんノーベル物理學受賞に中韓反応、中國「自由な雰囲気必要」、韓國は悔しさにじむ

Record China    2021年10月9日(土) 9時20分

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真鍋淑郎さんのノーベル物理學賞受賞は中國や韓國でも大きく取り上げられた。今回も手が屆かなかった両國からは「自由な雰囲気が必要」「純粋科學への関心が薄い」などの反応が相次いだ。

日本出身で米國籍の真鍋淑郎さんが今年のノーベル物理學賞を受賞したニュースは、中國や韓國でも大きく取り上げられた。ノーベル賞レース、特に科學分野では日本がアジアで獨走する。今回も手が屆かなかった両國からは「自由な雰囲気が必要」「純粋科學への関心が薄い」など、さまざまな反応が相次いだ。

中國籍のノーベル賞受賞者は科學分野でまだ1人しかいない。中國系米國人などの受賞はあったが、中國籍の人が受賞したのは、2015年にマラリア治療薬の研究で生理學?醫(yī)學賞に輝いた女性研究者の屠呦呦さんが初めてだった。

理由は中國に対する國際的な評価がまだ高くないことだ。質(zhì)の高い論文數(shù)で1位になったとはいえ、ノーベル賞選考に當たっては國際的に著名な賞を受賞していることや、同じ分野の研究者間での評価など、さまざまな「指標」で判斷される。この點で中國はまだ弱い。

指標の代表格が米情報調(diào)査會社クラリベイト?アナリティクスの「引用栄譽賞」。同社は9月22日に論文の引用數(shù)を基にノーベル賞が有力視される21年の「引用栄譽賞」16人を発表した。日本からは3人が選ばれたが、中國は入らなかった

こうした現(xiàn)狀について、中國版ツイッター?微博(ウェイボー)では複數(shù)の著名ブロガーが「私たちの國で一部の教授たちが考えているのはプロジェクトを通しての金もうけ」などと批判。さらに「科學研究にも才能が必要で、才能(のある人)は自由を愛する」「科學者には自由な雰囲気が必要」といった聲も目立った。

一方の韓國。主要紙は「日本人がまたノーベル物理學賞、科學分野で25人目」などと一斉に報じたが、行間には悔しさもにじんだ。韓國內(nèi)では「今年こそ初受賞」の期待が高まっていたからだ。

KBS(韓國放送公社)などが生理學?醫(yī)學賞の候補として取り上げたのは、高麗大學の李鎬汪名譽教授。李教授は韓國北部を流れる漢灘江流域に生息していたセスジネズミから腎癥候性出血熱の原因ウイルスを分離することに成功。1988年には世界で初めて出血熱予防ワクチンを開発した。

中央日報は化學賞の有力候補としてソウル大學化學生物工學部の玄沢煥教授を挙げた。玄教授は米國人研究者と共に物理學、生物學、醫(yī)學システムなど広範な応用分野に使用できるナノ結(jié)晶合成研究を進めた。

しかし、2人とも受賞は逃し、期待はまた失望に終わった。韓國メディア?ニューシスによると、真鍋さんと同じ気候科學分野の研究者のソウル大學地球環(huán)境科學部のソン?ソグ教授は「韓國は純粋科學への関心が薄い。気候変動対策も政治家や科學者の仮面をかぶった非専門家が主導している」などと指摘した。(編集/日向)

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