2021年10月9日、新聞晨報(bào)は、自身の2歳の息子を自動(dòng)車(chē)で誤ってひいて死なせた父親が、保険會(huì)社に保険金を請(qǐng)求する訴訟を起こして勝訴したと報(bào)じた。

同報(bào)の微博アカウントによれば、上海に住む男性が昨年8月、外出先で自動(dòng)車(chē)を動(dòng)かした際、車(chē)付近で遊んでいた2歳の息子の存在に気づかずひいてしまい、息子が死亡した。警察當(dāng)局が発行した「非道路交通事故証明」では、自動(dòng)車(chē)の安全運(yùn)転を怠ったとしてすべての加害責(zé)任が父親にあると認(rèn)定された。

その後、男性と妻はこの事故について保険會(huì)社が賠償責(zé)任を負(fù)うべきだと認(rèn)識(shí)し、裁判所に訴えを起こした。裁判所は審理の結(jié)果「保険會(huì)社は事故車(chē)両の保険引受人として、法律と契約內(nèi)容に基づき賠償責(zé)任を負(fù)わなければならない。男性と妻は、死亡した子どもの父母として賠償請(qǐng)求権利者すなわち原告として訴訟を起こす権利を持つ。また、保険金を超える賠償については被害者の母である妻が加害者（夫）の責(zé)任の免除を望んでいる」との判斷に至り、保険會(huì)社に対して強(qiáng)制保険分として11萬(wàn)元（約190萬(wàn)円）、任意保険分として100萬(wàn)元（約1750萬(wàn)円）の賠償を原告の夫婦に支払うよう命じる判決を下した。

自らの手でわが子を死なせておきながら、保険金を請(qǐng)求して手に入れることになった男性について、中國(guó)のネットユーザーは「どうして賠償を請(qǐng)求できるのか」「保険金詐欺じゃないか」「これでは、保険金目當(dāng)てで子どもをわざと死なせる事件を防ぎようがないじゃないか」「納得行かない。衝撃的だ」「賠償どころかむしろ牢屋に入れるべきだろうに」「この制度上の穴はすぐに埋めなければいけない」「保険會(huì)社が賠償を支払うのはともかく、交通死亡事故として刑事責(zé)任を負(fù)うべきではないのか」など、怒りや疑念を含んだコメントを多く殘している。（翻訳?編集/川尻）